エコバウ建築ツアー2015に参加【その⑦】 | 千田工務店の2代目日記

千田工務店の2代目日記

岩手県で地域密着30年の工務店の2代目社長として奮闘の日々を綴った、少し真面目で少し遊び心があるブログです!仕事好き、旅行好き、ドライブ好き、動物好き、食べ物好き、人が好き、温泉好き、スポーツ苦手…?なB型の次男坊をどうぞ宜しくお願いいたしますm(__)m

 

 
スイス入り3日目、朝のバイキングは野菜の無い食事。野菜好きな日本人は、やや不満…。


 
ミネルギー住宅団地に向かう途中、リサイクルゴミ捨て場を発見。地下に大きなタンクがあり、入口は分別し易くなっているそうです。


 
大学教授でもあり建築家のペーター・シュルヒさん。背が高く、これまたイケメン。スパイダーマンに登場してそうな感じの方です。(個人的な見解ですが…)


 
こちらは、今回見学の建物より先に建築されたもの。今回の建物と同様にすぐに満室となったそうです。鉄筋・コンクリート造でもミネルギーPと言われるそうです。日本の場合、木造住宅=パッシブハウスというイメージですが、熱境(ヒートブリッジ)処理さえしっかりしていれば関係ないんですね。


 
こちらが新しい団地となります。露出する柱は火事で燃えないように金属となっておりますがほぼ木造建築となっております。
 
 
 

 
南側に向かいます。今日は「秋休み」ということもあり、団地内には住民がいませんでした。住宅だけでなく、植栽にも気を使っているのがわかります。
 

 
この団地には100世帯住んでいて、全ての住宅が少しづつ間取りや、色が違います。入居者にキッチン、床、内装の色などを選んでもらい、好みの色にするからだそうです。設計の段階から住民が熱心に説明会に参加していたとのこと。
 
 

 
屋上には隣続きではない庭付きの戸建て住宅が存在します。この部屋が一番高価だそうです。


 
 室内は窓が大きくカーテンはありません。見られることをあまり気にしないそうです。窓の熱還流率は0.5とのこと、日本には残念ながらこの基準の窓は存在しません…。レンジフードは平べったくて換気は大丈夫か?との質問に、空気清浄機みたいになっているので心配ないとのことです。


 
3階バルコニーです。バルコニーは隣との境界がありません。設置しても住民が取っ払ってしまうそうです。この辺だけで日本との国民性の違いがわかります、日本なら間違いなくクレームとなります…。


 
団地の地下にある自転車置き場です。だいたい1人2台の自転車を所有しているので600台はあるそうです。スイス国民の50%は車は所有せずにシェアしているとのこと。もしも、この団地の1km圏内に自動車・バイクが見つかったら800万円程度の罰金を支払わなければならないとのこと。


 
こちらは、自転車に装着させて走らせることができるベビーカーです。
  

 
基準をクリアしている証?のプレートです。カッコいいですね。


 
 お昼は、ベルンの旧市街地を一望できるレストランで食事でした。


 
向こうの外国人が誕生日だったみたいでお祝いしていました。
 

 
オシャレな野菜、美味しかったです。


 
またまた、チーズづくし料理。なんだか物足りないのは私だけ…じゃないみたいでした。


 
次の視察は、人気のガーデンシティにある2世帯住宅です。住宅に続く道もキチンと手入れされていて気持ち良いです!
 

 
到着!庭にトランポリンがあります、すごい。
 
 

 
南側は大きな窓。パッシブハウスの基本ですね。


 
キッチンにも大きな窓。今日みたいな日差しの強い日は日射遮蔽のため屋外ブラインドを閉めます。


 
屋外ブラインドを閉めるとこんな感じです。
 
 

 
地下にはボイラー室があります。地下も広く、部屋としても有効活用しておりました。


 
家の北側です。通常、パッシブハウスは北側窓を小さくするのが基本です。しかし、教授はあえて北側に南側と同じく大きな窓を設けました。それは、裏庭を見るためだそうです。多くの建築家は快適さを求めるあまり、そこに住む「人」を忘れてしまう傾向にあるそうです。皆さんも、建築プロジェクトをする際は、そこに住む「人」という存在を忘れないで下さい、とのことです。



 

 
最後に、ローテクで快適な住宅を完成させた実例です。右側の建物がミネルギーPリフォームをした建物です。
 

 
南側からの外観。オレンジ色のすべり台は遊び心でしょうか?
 
 

 
トイレ・洗面台、左側にはお風呂があります。


 
住宅について説明するペーター・シュルヒ教授。
 
 

 
家具デザイナーでもある住民は、この家の殆どのものを自作したそうです。


 
家の内装も、見ているだけで楽しさが伺えます。
 
 

 
地下室(換気設備室)です。地下物置となっています。


 
隣の小屋には、製作途中の家具が置いてありました。
 
 

 
また、裏庭には街を眺めながら入れる自家製の「五右衛門風呂」もありました。


 
こちらが、五右衛門風呂からの眺めです。とうもろこし畑の向こうに街が見えます。
 
 

 
約7日間に渡る視察研修が無事に終了しました。
(高速道路の防音設備として太陽電池モジュールが使われておりました。)


 
最終日はチューリッヒに宿泊します。何だか、名残惜しい気がします。


 
ホテルの窓からの眺め。そろそろ夕焼け空に変わります。
 
 
 

 
夕飯は中華料理屋さんに行きました。連れの3人とも中国語が分からないので、こんな料理が出てきました。チーズ料理じゃなかったからか、普通に美味しかったので良かったです(笑)


 
 

 
スイス最後の朝食会場、レストランの風景です。
 
 

 
自分なりにバランスの良い朝食にしたつもりです。


 
スイスのチューリッヒ空港からドイツのフランクフルト空港へ飛び、いよいよ帰りの13時間の空の旅が始まります。
 

 
今回の旅は、本当に良かった。自分ひとりの時間が多く持てた事で、じっくりと将来を考えることもできました。日本に帰り、学んだ事を実践できて行ければ良いと思っています。
 
 
 

 
また、明日から頑張ろうと思います!