修羅 | 九十九里浜  智弘院ブログ

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修行体験の出来るお寺です。

法華経の福徳をいただく。
物心両面が豊かになる。

お寺はいつも開いています。
いつでもお待ちしております。










修羅(しゅら)

争いを好む古代インドの神、阿修羅の名から、自分と他者を比較し、常に他者に勝ろうとする「勝他の念」を強くもっているのが修羅界の特徴です。

自分が優れて他人が劣っていると思う場合は、慢心を起こして他を軽んじます。
他者の方が優れていると思う場合でも、他者を尊敬する心を起こすことができません。
また、本当に自分よりも強いものと出会ったときには、卑屈になって諂うものです。

表面上は人格者や善人をよそおい、謙虚なそぶりすら見せることもありますが、内心は妬みと悔しさに満ちていて、心に裏表があるのも修羅界の特徴です。

諂曲(てんごく)なるは修羅

日蓮聖人のお言葉

「諂曲」とは自身の本音を隠して相手に迎合していくことです。「諂」は「へつらう、あざむく」という意味で、「曲」は「道理を曲げて従う」ということです。

修羅界は、根本的な煩悩にふりまわされる地獄・餓鬼・畜生の三悪道と異なり、自分の意思で行動を決めているところが違うのですが、苦しみを伴う不幸な境涯なので、三悪道に修羅界を加えて「四悪趣」(しあくしゅ)といいます。