秋晴れの好天の下、瀞峡田戸から飛雪の滝までロングコースをキャンプツーリングで快適に愉しんだ。 日足0.09-0.27,九重0.43-0.42,相賀-0.92 -11.02m
愛媛、広島、岐阜、愛知と、遠方からのゲストを迎え、総勢１０名の大所帯で、定例となった秋のキャンプツーリング。
１日目、キャンプ地の小舟に集合。キャンプブームのためか、すでに１０張近いテントが張られている。ここでボードを準備し、１０人が２台の車に分乗しプットインの田戸へ。
ジェット船が運行していない静かな田戸。瀞ホテル脇から続く長い階段を降りると別天地のよう。
田戸から始まる瀞八丁の長い瀞場は、風向きがよかったので、思いの外軽く消化。
ジェット船が動いていないとはいえ、ルートが真っ直ぐ整備され、大変下りやすい瀬となっている。
２つ目の瀬がある玉置口でランチ休憩。
この後にある長瀬がこのコース最大の難所だが、今回は水量が少ないため、３段のクラス２の瀬に寸断され、なによりもジェット船が来ないため、緊張を強いられることなく快適にクリア。
穏やかな瀞場と、時折現れるクラス１〜２の瀬。
長い瀬の先に、瀞大橋が見えて来ると、普段テイクアウトにしている小川口。今日はさらにその先へ進む。
竹筒を頂点に大きな「ひ」の字に蛇行するところの一部で向かい風にはなったが、さほど苦労させられることなく消化。
コース最終盤、ジェット船が運航していないためだろう、この川では珍しい笹立て漁に出くわす。
小舟の直前まで２箇所あり、いずれもオレンジの旗を２本立ててある箇所で通れるようにしてくれてはいるが、柔らかい竹を押し倒して通る仕掛けだったので、ボードを労って２箇所ともポーテージ。漁師さん達はとてもフレンドリーだった。
小舟キャンプ場に到着すると、テントは100張程まで増えていた。湯ノ口温泉で風呂に漬かって急いで戻る。幸い自分たちのスペースを確保することができ、（コロナ対策を口実に）それぞれ用意した夕食と焚き火の宴となった。
2日目、11時には向かい風に変わるという予報に基づいて、暗いうちからから起きだし、７時に回送に出発。テイクアウトを当初、槌の子バス停の予定を飛雪の滝に短縮。
回送を終え８時に漕ぎだす。山には霧が掛かり、光線はまだ緩い朝のパドリング。冷たい空気が心地良い。キャンプツーリングならではの経験。
朝一番、最初の瀬は、長い瀞場を漕いだ後のギャップで少々スリリング。
１つ目の瀬の先に、ジェット船の発着港である志古がある。さらに少し瀞場を進むと三和大橋となる。橋のところに勢いのあるクラス２の瀬がある。
また直ぐに長い瀬となり、赤木川合流となる。
瀞峡とはまた違って、少し離れたところにある緑の山々を眺めながら、鏡面のような瀞場を進む。時々現れる瀬が心地良い。
道の駅瀞峡街道熊野川の手前から、両岸の様子が大きく変わり、高い崖の間を流れる大きなゴルジュとなる。
山の頂上付近の高い所から、いく筋かの滝が降り注ぐ。紀伊半島大水害で大きく崩れた無数の岩が、川まで入り込んで流れを変える荒々しい景色。瀞峡とは違ったスケールの大きさに魅了される。
向かい風に変わる前にテイクアウトに到達したいと、ペースを上げ気味に進んだことと、強い追い風に助けられ、10時には早々と飛雪の滝に到達。車は右岸だが、飛雪の滝を見学するため左岸に上陸。飛雪キャンプ場は、来る度に整備が進んでおり、滝を活かしたサウナまである。
ボードに戻り対岸へフェリーし、テイクアウトの右岸に上陸。この時点でもなお風向きが変わるまでにまだ時間があったが、余裕を持って終了。
【当日のデータ】
1日目：
水量:日足0.16-0.12,九重0.43-0.42m
プットイン:田戸
テイクアウト：小船梅林
距離:20.6km
高低差:27m
所要時間:4.5時間
ボート:STARBOARD RIVER 10'11"
グレード: 2級
2日目：
水量:日足0.27-0.09,相賀-0.92 -11.02m
プットイン:小船梅林
テイクアウト：飛雪の滝対岸
距離:13.5km
高低差:11.4ｍ
所要時間：2時間
ボート：STARBOARD RIVER 10'11"
グレード： 2級