前半はシーブ、アンダーカット、ログ多数の狭いスティープクリーク。後半は支流の水が合わさり、打って変わってビッグウォーターとなる。急峻な山に囲まれた深い谷、流れる水は増水していても澄んでいた。 蓮ダム流入28-26ｔ
蓮ダム上のアッパーセクション。実はこれまで何度か下ったことはあるが、プレイボートでの後半2kmのみ。同じテイクアウトながら、今回はプットインをさらに上流側3km延長。
プットインに向かう道は、上流に進むほど、落石や倒木が増え、最後は狭い林道の砂利道となる。水が流れて少し崩れたところもあって、戻れるのか不安になりつつさらに進むと、大きな堰堤がある。その真横辺りが少しだけ開けていて、車をとめておく事ができる。
堰堤の200mほど下流がプットイン。林道からがあり、少し斜面が緩いところがあり、そこからロープでカヤックを下ろす。
プットインから2kmくらいの前半は、ゴリゴリのスティープクリーク。落差のあるドロップがいくつも現れる。
大岩だらけの狭い流れには、シーブ、ピンニングなどの危険箇所多数。井型の消波ブロックの護岸は、中に流れが通っていて、結構危ない箇所もあった。
完全に切り立ったドロップが多いのが特徴的だが、ボトムに問題があり下れないものも多い。
丹念にスカウティングしつつ、ドロップのいくつかはポーテージ。最初の1kmを進むのに１時間半を費やした。
回送中に確認できていた中盤の大きなログ。２本の大きな木が組み合わさって、完全にルートを塞いでいるのでこれもポーテージ。
右手から高い堰堤がある太い支流が合流すると、水量が上がって下りやすくなってくる。川相は相変わらずだが、少し余裕が生まれる。
２本目の支流が合流すると渓相は一変、川幅も広くなる。これ以後は経験済みの区間、今回はビッグウオーターと言っていい水量だ。
前半の閉塞感から開放され、広くなったルートを快調に漕ぎ進む。
後半の最大の瀬は、大きなクランク状になっていて、見通しがほとんど利かない。水が集まって、かなりのパワーと迫力だったが、メインカレントをなぞって下りれば問題なかった。
それを過ぎても瀬は続き、大きな堰堤の直前左岸スロープでテイクアウトする。
【当日のデータ】
水量:蓮ダム流入28-26ｔ
プットイン：ダム上流２つ目堰堤200m下流
テイクアウト：ダム上流１つ目堰堤直上
所要時間：3.5時間
距離：5.2ｋｍ
高低差：166m
ボート：クリークボート
グレード：4級