古座川支流小川の支流。下れるのは大雨のあとだけか？前半は、複雑で大きな落差が続く閉塞感たっぷりのクリーク。後半は、やや開放的になってビッグウォーター。距離は短いが変化に富んだコースである。 中崎3.2m
増えすぎの古座川アッパーを避け、支流の小川に向かったものの、こちらも増え過ぎで瀬はおおかた消えている。大して面白くないだろうと絶望していたところに目に入ったこの川。名所滝之拝のすぐ上流に合流する支流宇筒井川。滝の拝の24時間累加雨量237mmを記録した大雨後のこの時限定のクリークになるだろう。この川の記録はネット上で見つけられなかったので、ファーストディセントの可能性あり。
川沿いの道を遡って偵察すると、この大雨でダウンリバーすべきホワイトウォーターになっている。上流に行くほど流れが薄くなってくるので、程よい所に入川道を見つけ、プットインとした。
淡々と勾配が続いていて、流れは非常に早く、流量（30tくらい？）よりもパワーがある。プットインして早々にドロップが始まるが、ボートコントロールに戸惑う。
狭いカーブした先が落ち込んでいて、見通しが利かない。早い流れのせいでライン取りが難しいく、ちょっとした所でも、慎重を期してスカウティングした。
結果として、回避出来ないような危険な所は無かったが、ヒリヒリするような緊張感の中で、ドロップをひとつづつクリアしていく。
コース中程にある流れの真ん中に立つ大岩。それに大きなログが引っ掛かっている。左岸ポーテージで回避する。
このあたりからのコース後半は、渓相が少し変わり、極端なドロップは無くビッグウオーターとなる。
早い流れに乗って、２つ目の県道の橋の橋脚をすり抜けると、小川本流に出る。
滝の拝に引き込まれないよう、左のメインフローに行かないで右ベタを通り、滝の拝の右岸に上陸してテイクアウトした。
条件が揃っていなければ下れない川だと思われるため、再訪できないかもしれないが、なかなか面白いコースだった。
[当日のデータ]
水量：（小川）中崎3.2m
プットイン：宇筒井と大桑の境目付近左岸入川道
テイクアウト：滝の拝
距離：5.3km
高低差：161m
ボート：クリークボート