机の上にある黒い折り鶴を見た。二個あるうちの一個はぐにゃりと 潰されていて片方はピンと羽がたてられている。
それを見るとつくづく縁起が悪いな、と思うがその黒い折り鶴を、私は捨てようとしない。
私の上に降り懸かるはずの不幸をこの折り鶴が受け止めてくれるのではないかという考え故にだ。
二枚あった黒い折り紙の使い道に困り、作った。黒い折り紙とは意外に使い道がないのだ。何を作っても可愛くない。それで、鶴を作るのもどうかと思うが、私は黒い折り紙で鶴を折った。
二つはいらないと思い親友に一個あげたのだが、彼女は鶴の折り方に興味があっただけで、「縁起悪い」と言ってまた、私に放ってよこした。
それを私がぐにゃりと潰したのだ。
羽が折れまがり首が変な方向を向いている。これがもし本物の鶴だったら、と考えるとすっと心に快感がはしった。もしかしたら表情に出ていたのかも知れない。隣にいる親友が私を怪訝そうな目で見た。
慌てて考えを打ち消し、さっきまで読んでいた小説に気を向けた。
それを見るとつくづく縁起が悪いな、と思うがその黒い折り鶴を、私は捨てようとしない。
私の上に降り懸かるはずの不幸をこの折り鶴が受け止めてくれるのではないかという考え故にだ。
二枚あった黒い折り紙の使い道に困り、作った。黒い折り紙とは意外に使い道がないのだ。何を作っても可愛くない。それで、鶴を作るのもどうかと思うが、私は黒い折り紙で鶴を折った。
二つはいらないと思い親友に一個あげたのだが、彼女は鶴の折り方に興味があっただけで、「縁起悪い」と言ってまた、私に放ってよこした。
それを私がぐにゃりと潰したのだ。
羽が折れまがり首が変な方向を向いている。これがもし本物の鶴だったら、と考えるとすっと心に快感がはしった。もしかしたら表情に出ていたのかも知れない。隣にいる親友が私を怪訝そうな目で見た。
慌てて考えを打ち消し、さっきまで読んでいた小説に気を向けた。