語る者より 語られる言葉こそ -3ページ目

水曜どうでしょう祭り2013 最終日

祭り最終日の朝。
ホテルのロビーに置かれた新聞には「2020年東京オリンピック招致」の文字が。
「7年後か〜。私や家族は何歳になっているだろう」なんて考えたものでした。
先日行われたリオでのオリンピック。
最後には東京オリンピックへ誘う素晴らしいパフォーマンスが見られ、いよいよ4年後なのだなと実感しました。
開会式、見に行きたいけど宿が取れないだろうなぁと既に諦めモードでございます。

さて祭り。
この日は会場の時間に合わせて向かったものの、入場ゲート前からは長い長〜い列が。
その最後尾へ向かって私達は、結構歩きました(笑)
そしてジワジワと入場。
前へ進む間はゲート内からスタッフ氏が我々に向かって語りかけてくれたものですから、退屈なんてしませんよ。
お互いに「お〜っ!」なんて声を掛けながら、高揚した気分での入場です。

あれから3年経って今思い返せば、この日も本当に、あっと言う間に終わったのでした。
勿論そんな一言では語れないくらい濃密な1日ではあったのですが、とにかく胸が一杯で。
夕方、各々の夕飯を持ってCさんと2人、ステージ前の芝生に座って食べ始めたのですが・・・凄く美味しいのに、しかもお腹はグーグーの筈なのに、不思議と食が進まないのです。
「胸がいっぱい」って本当にこの事だなぁと。
暮れゆく真駒内の空の下で、知らない人達とひとところに過ごしながら、不思議な気持ちになったものでした。

前回同様、祭りを通して三日間、最後は必ず樋口さんと1/6夢旅人を歌って皆で花火を見上げます。
今回注目を集めたのは、素晴らしい花火を演出してくれた花火師の山中さん。
打ち上がる花火に掛けられる声は「玉屋〜」でもなく「鍵屋〜」でもなく、「山中〜!」なのでした。

ステージからどうでしょう班が消えた会場で「夢旅人」の歌が流れ、みんなで一緒に歌いました。
樋口了一さんが「またこの場所に来られるように、少しずつ少しずつ力を溜めて行こう」と歌っていましたが、まだ未来よりも今が名残惜しかった私達は、音楽が鳴り止んだ会場で、もう一度歌いました。
そうして、本当に祭りが終わったんだと実感し、みんなでスタジアムに背を向けて、ある者はそのまま真駒内の外へ。
大勢はシャトルバスへ向かって。
地下鉄に乗ってもまだ周りは藩士達で一杯。
心細い事はありません。
でも地下鉄を降りたら、本当に祭りはおしまい。
みんなそれぞれの地へ。

私達は北見へ向かう深夜バス(笑)乗り場へ。

早朝、無事北見に着いた私達は、握手を交わして別れました。

家に着くと、当たり前ですが私が居ない間も日常を過ごしていた家族が居て、普通に1日が始まります。
この日常があるからこそ祭りが楽しめたのであって、私は何より快く送り出してくれた夫に、深い感謝の気持ちを抱きました。

そしていつかまた祭りが開催される時には堂々と(笑)参加できるように、私は次の月から仕事を始めたのでした。