味気ないトースト | ガチ不登校ひきこもり経験者が息子たちを最難関中学・高校に入学させました

ガチ不登校ひきこもり経験者が息子たちを最難関中学・高校に入学させました

ママ(おバカ女子校不登校中退→大検→Fラン大学中退→ひきこもり→復活→バイト→会計事務所社員→結婚出産→パート主婦)
パパ(体重増加中)
長男(県トップ公立高校在学中)
次男(県トップ私立中学在学中)

記憶の中で、私は母に朝食を作ってもらったことがない。

父も姉も各自トーストを焼き、ジャムを塗って、牛乳をコップに入れた。味気ない朝食を取り、着替えのため二階に上がる。

各自洗濯物の山の中から自分の服を探す。服はすぐ見つかる。が、靴下は小さいのでなかなか見つからない。
「おい、お前の靴下あったぞ」
父が靴下を私に放り投げる。姉が
「それ、私の」

靴下はなんとか見つけ出したが、給食当番のエプロンを学校に返却しないといけないことを思い出す。

刻々と登校班の集合時刻が迫る。冷や汗をかきながら見つけ出し、エプロンを小さい手でキレイにたたむ。さも、お母さんがアイロンをかけて畳んだかのように。丁寧に丁寧に手で折り目をつけた。

夏はもっと忙しい。学校に水筒を持って行くからだ。腐った生ゴミが臭いを放つ台所で、麦茶パックを水道水を入れたボウルに放り込み、素手でパックを揉み出すと濃い色の麦茶が染み出す。いい色になるまで揉んで、色目を調節する。昨日のままの水筒の中身を開け水道水を入れて手で蓋をしバシャバシャと振り汚れた水を捨てると、作ったばかりの麦茶を注ぎこむ。

学校を終えて帰宅すると、家から賛美歌が聞こえる。母が涙目になって牧師の有難い話しをうんうん頷きながら聞いている。

我が家には「お母さん」と言う名の人がいた。
その人はいつも病気か疲れているが、好きなことをする時は急に元気になり、いつまでも帰ってこない人だった。