皆さんこんにちは。秩父のクマです。
沢山の方からコメントやアメンバー申請をいただき、本当にありがとうございます。
今回は、ハウスメーカー(工務店)の選び方のご案内です
あくまでも、秩父のクマ家を参考にしていますので、全く違うパターンで決めている方は、「こいつ何言ってんだ」程度に読んでやってください
ということで、我が家がハウスメーカーを決めた優先順位です
①価格
②構造・設備・仕様
以上です
よく決め手は営業マンという話も聞きますが、我が家は家に関わらず、全ての商品購入決定プロセスで営業マンが左右することはありません
では、順番に見ていきましょう
①価格
全てのことに優先されました
予算内に収まるかどうか
我が家の予算内というのは、当時払っていたアパートの家賃(7万円弱)の支払い金額と同程度で、住宅ローンが組めることでした
35年ローンで計算した場合、家を建てる予算は3,000万円程度となります
幸いなことに、土地は既にあったため、建物のみの予算金額です
実際には、10万円以上のローンを組むことも可能ですが、家のローンで生活が苦しくなってしまっては、元も子もありません
無理せず返済でき、快適な生活を維持することが目標でしたので、上記の金額内で予算を設定しました
3,000万円の予算があれば大手ハウスメーカーでも建てられます
ただ、満足のいく広さと設備、快適さがその家で実現できるかというと、答えはノーです
現在の我が家の、広さと設備を大手ハウスメーカーで実現した場合、5,000万円程度の予算が必要となります
我が家の家造りは当初から、大手ハウスメーカーで建てることが目標ではなく、快適で安心な住空間を手に入れることが目標です
この時点で大手ハウスメーカーは候補から外れました
②設備・構造・仕様
次に優先したのは、設備・構造・仕様です
設備は、県民共済住宅の標準仕様と見比べての比較となりました
元々、我が家は県民共済住宅で建てることが約束されたような状態で、ハウスメーカー巡りをしています
自然と比較対象は県民共済住宅となります
そういった中で、中堅ハウスメーカーや地元工務店の設備では、満足出来なかったのです
なぜなら、建築坪単価は2倍近くするのに、設備や仕様が同じレベルなのですから
これは、「県民共済住宅の標準仕様が豪華すぎる」ということに由来しますが、どこのハウスメーカーの営業マンも県民共済住宅の名前を出すと、そそくさと引いていったのが印象に残っています
構造は、大手ハウスメーカーならではの工法に魅力を感じました
鉄筋コンクリート造にも憧れましたし、独自の耐震・制震工法などを調べたりもしました
この際に感じたことは、大手ハウスメーカー毎の、大きな違いが分からなかったということです
工法の名前や仕様、建て方や部材など、それぞれに違いはありますが、つまるところ最終的な目的は、「地震を中心とした、自然災害に対して耐久性のある家が建てられる」「快適な住空間の家が建てられる」とういうことです
どこかの大手ハウスメーカーが、抜群に抜きんでているというわけでもありませんでした
その点、在来工法の木造軸組工法を採用している、県民共済住宅の標準仕様でも、十分頑丈な家が建てられます
普通に生活していて困ることのないぐらいの仕様だと思います
むしろ、その辺の工務店よりは高水準かもしれません
例えば、震度7の直下型地震が1km以内を震源として起こった場合、どこのハウスメーカーで建てていても、家は倒壊すると思います
風速50メートル以上の台風が通過した場合、やはり屋根瓦やソーラーパネルは飛んでいってしまいます
スペック房の人は、Q値が~とか、UA値が~とか言いますが、その値が住む人の快適さを保証してくれるわけではありません
人によって暑さや寒さの感覚は違いますし、数値というのはあくまでも目安に過ぎません
間取りや窓の配置、建物の方角や、周囲の建物の配置、季節の風向きや、湿度や温度など、全てが快適さに直結しているのです
数値を過信することなく、様々な見地から快適さを見出していくことが、日本古来の建築の知恵であり、生活の知恵です
話は逸れましたが、何が言いたいかというと、「大手ハウスメーカーで建築したからと言って、全てにおいて万能だとは限らない」ということです
これは、中堅ハウスメーカーでも地元の工務店でも一緒です
もちろん、県民共済住宅で建てても万能ではありません
大手ハウスメーカーで唯一万能なのは、そのブランド力とネームバリューだけです
▼番外編▼
営業マンの人柄でハウスメーカーを選んではいけない理由
ちょっと私見も含んでいますので、あくまでも秩父のクマの独り言だと思ってください
秩父のクマは営業マンです
IT系の広告会社に勤務しています
DTP系の広告ももちろん対象です
クライアントの販売促進に関する広告マネージメントを、一手に引き受けることもあります
そんな営業マンからの視点でお話したいと思います
ちなみに、以下の内容が最低限守れることを、営業マンの前提とします
この内容が守れない営業マンは、そもそも、選ばれる土俵にすら上がっていないと思います
☆最低限の基準
・期日を守る
→見積書、図面、アポイントなど全てにおいて期日を守るということは当たり前です
・正直に答える
→答えられる内容は、正直に答える。知ったかぶりをせず、知らないことは知らないということができる。実はこれが結構重要です
・柔軟に対応できる
→営業マンは相手に対して柔軟に対応することが求められます。
なぜ営業マンで選んではいけないのか?
①営業マンは退職します
家は退職しませんが、営業マンは退職します
特に入れ替わりの激しい住宅業界では、あっという間にいなくなったり、転勤したりします
大手ハウスメーカーなどはこの傾向が顕著です
あなたの家を建てた営業マンは、20年後も同じエリアに在籍しているでしょうか
あなたとした口約束は本当に守られるでしょうか
地元の工務店はこの点では安心です
営業マンで選ぶのではなく、ハウスメーカーの魅力で選んだ方が無難です
ハウスメーカーごと無くなるというのはレアケースだと思います
②いついつまでに契約したら値引きします!はウソです
「いついつまでに契約していただければ300万円値引きします!」
こういった営業マンの言葉は本当です
ウソはついていません
秩父のクマが嘘だと感じているのは、元々値引きがありきで価格設定がされているということです
営業マンはこういった手法を使います
大手ハウスメーカーでは特にこのやり方が多いです
値引き後の価格が通常利益とするならば、値引き前の価格は最大利益とでも言いましょうか
つまり、値引き後の価格で建築しても十分利益は確保できるようになっているのです
大手ハウスメーカーにとっては、利益率が高いか低いかの違いだけです
③営業マンは営業ノルマと利益を必要とされています
営業マンは決してボランティアではありません
あなたの家を建てることにより、会社から報酬を得ています
その為には、親身になって施主に対応します
なぜなら、親身になったほうが家が売れるからです
成績が上がるからです
給料が上がるからです
会社内での評価が上がるからです
例えば、塩対応した方が家が売れるような世の中になった場合、営業マンはみんな塩対応になると思います
本当に親身になって相談に乗っている営業マンもいると思いますが、そうでない営業マンも数多くいるということを念頭に置いてください
日本の住宅業界において、営業マンによって家を建てるハウスメーカーを決めているという光景を目にしますが、とても不思議な光景に思えます
秩父のクマがどうしても建てたいハウスメーカーがあった場合、ダメ営業だったら即刻変更してもらいます
もちろん、上記のようなことは一切感じさせない、優秀な営業マンは数多くいます
施主さんの意図を親身になって汲み取り、満足のいく家を建ててくれます
アフターフォローも抜群のレスポンスで対応してくれたりします
こういった当たりの営業マンを選択要素に含めるというのもありかもしれません
ただし、一つだけ重要なことは、営業マンにとってそれは「仕事」だということです
あくまでも私見ではありますが、これが秩父のクマ家のハウスメーカーの選び方です
ハウスメーカーのネームバリューやブランド力で選ぶのではなく、価格と中身で選ぶという庶民的な選び方をしているというお話です
予算が許すのであれば、積水ハウスの「シャーウッド」で外壁を「ベルバーン」で大きな吹き抜けのある、今と同じような建坪の家を建てると思います
恐らく6,000万円ぐらいはかかると思いますが・・・
秩父のクマ家は理想と現実のバランスを考えた結果、県民共済住宅に収まりました
今回のお話は、あくまで一例ですが、これからハウスメーカーを選ぶ方の参考になれば幸いです
といったところで本日はここまで。
長文お読みいただきましてありがとうございました。