樹木葬 | みつはしちかこオフィシャルブログ「小さな恋のダイアリー」Powered by Ameba
パパの三回忌。
大好きだっだ欅の木の下、日当たりのよい山の斜面にある樹木葬。

三回忌には平服で何も持たず、といっても何かのお花を1本ずつ持って来て下さるとうれしい、出席する方々に連絡してありました。
チューリップ、フリージア、ラン、釣鐘草…さいちゃんは、庭のねこやなぎと福寿草を持って来てくれました。

お墓の下にはきれいな水が流れていて、水差しのお花が長く咲いているように工夫がしてあります。

水差しのお花があふれてしまって、めいっ子のダンナさんが山の斜面を登って、フリージアを1本上にさしてきました。
それにならって、私の花も、私も、と色々な花が1本ずつ並びました。

皆が手を合わせた後、長男が皆に向かって「これから自分が歌を歌います」というのでびっくり。
お墓に向かって「もしもー、私がー、家を建てたなら―」。
小坂明子のヒット曲『もしも私が』の出だしです。

「大きな窓と大きな玄関 広い部屋には暖炉があるのよ」(これは私たちが住んでいた家のこと)と替え歌になっているのです。

最後の「あなたが あなたがいてほしい」とうところで、涙がじわーんと来た。
長男があの家と父親をどんなに愛していたのかと、つくづく身にしみてわかったから。

この歌は出席してくれたみんなにも大好評だった。
あんなに引っ込み思案で大人しかった長男が、人前でこんな替え歌まで(ちっょと調子っぱずれのとこもあったけど)歌うとは…。
大人になったもんだと感心したけれど、ハッと気づいたら、長男はもう46歳のおじさんになっているのだった。ヒエーッ。