前回の続き、2023.9月中旬の出来事です。
具合が悪いという電話があった翌日、実家に行き、父に会いました。
立ち上がる時に右足に力が入らないことや、右手で何かを掴めないことを本人は気にしていました。
前日に自転車で転んだそうで、それも心配でした。
…が、家族として私達がすごく感じたのは、うまく呂律が回っていないな、ということでした。
母は晩年脳梗塞を患ったのですが、それに近い症状。
すぐに受診した方がいいだろうと考え、地元の救急外来に電話し、自家用車で連れていきました。
CTや血液、MRI検査をした後、脳神経外科の医師が来てくださり、私と主人が呼ばれました。
この時まで、私は「脳梗塞」を疑っていました。
母の時に比べれば落ち着いているし、リハビリで何とかなるのでは?というくらいの予測でした。
しかし、医師からは「厳しい話をしないといけません」と言われました。
そして、左の脳に腫瘍が見られること、
症状や進行速度から悪性も疑われること、
腫瘍にもいろいろ種類があり大学病院などで腫瘍を取り出さないといけないかもということ、
放射線治療を見越して私が通える病院を探した方がいいことなどの説明がありました。
医師は丁寧に、わかりやすく説明してくださいましたが、あまりに突然で、聞きながら他人事のような感覚でした。
母が亡くなったばかり。
ちょっと早すぎるよ、という気持ちでいっぱいでした。