さて今回は病気とは少しニュアンスが違いますが,これからの季節に気を付けたい異物摂取についてです。(院内に掲示しているチボリ新聞第3号にも掲載)

 

1)タマネギ中毒

 「犬や猫が食べてはいけないモノはなんですか?」という質問に対して真っ先にあげられるものはやはり「タマネギ」ではないでしょうか?

 でもタマネギ食べたらダメなことは知っているけどどれくらい食べたら危険で,どんな症状が出るのかなどはあまり知られていないようです。

 タマネギには「アリルプロピルジスルファイド」という成分が含まれていて,このアリルなんとかが犬や猫の赤血球を破壊することで症状が出ます。

 このアリルなんとかにやられてしまった場合,赤血球が破壊されることで貧血が起こり,口の中やまぶたの裏などが真っ白になって,真っ赤な尿が出ます。これがタマネギ中毒の症状です。これらの症状はすぐに合われる場合もあれば,数日たって突然現れることもあります。いずれにしてもタマネギによる中毒は命に関わる危険な中毒です。

 一般的にはタマネギで中毒が起こる量は体重1kgあたり520g以上と言われています。この量はお店で売られているタマネギが170230gくらい(WEBサイト「食材の重さ」http://www.geocities.co.jp/Foodpia/9376/omosa.htmより)なので,たとえば体重5kgのワンちゃんの場合,最悪1/8玉食べてしまうと中毒を起こす危険があります。しかし,タマネギによる中毒には個体差があって,2個丸ごと食べても症状が出ない場合もあったり,液をなめただけで中毒を起こすことがあったり様々ですので,油断は禁物です。

 アリルなんとかは,実は加熱されていても中毒を起こしますし,煮汁でも中毒を起こすというなんともやっかいなやつです。ということはこんなものも危険です。

 「ネギ,ニンニク,ニラ,らっきょう,ゆりね」

 「酢豚のタマネギ以外のところ」

 「ネギの味噌汁」

 「ケチャップ丸ごと一気飲み」   などなど

 タマネギはダメだと知っているけど意外なものもあったのでは?

 

2)人間用の医薬品

 仕事から家に帰ってみると・・・「あっ!やられたっ!!」そこにはビリビリに破壊された薬の箱と散らかった銀色のシート,そして飼い主の帰還にしっぽを振って喜ぶ愛犬・・・。気を付けていたはずなのにどこから探してきたのか人間用の薬を誤飲したとして動物病院を受診する動物は実はチョコレートやタマネギなどよりも多いと言われています。人間用に量を調整された錠剤1錠は人間より体重の軽い動物達にとって中毒量に,場合によっては致死量に達することもありますので,元気にしっぽを振っているからといって軽視せずすぐに動物病院を受診し適切な処置を受けて下さい。

 

3)アボカド

 アボカドはもしかしたら意外なものかも知れませんね。なんせ,アボカドの栄養成分を売りにしているペットフードもあったりしますから・・・。アボカドの樹皮や葉などに含まれる「ペルシン」という成分がウサギやげっ歯類(ネズミ類),鳥類に毒性があり非常に危険と知られていましたが,種の部分を通じて果肉部分にも含まれることが分かりました。このペルシンという成分は殺菌作用のある物質でヒトには無害で近年乳がんに対する治療効果があるのでは?と研究がされているものですが,これを動物たちが摂取すると胃腸刺激(嘔吐・下痢),呼吸困難,心毒性などの症状が出ます。

 このペルシンという成分はアボカドの種類によっても様々で,中でもグアテマラ種は非常に多く含むので毒性が高いといえます。しかし,残念なことにどのくらい摂取すると中毒を起こすのかという量は分かっていません。動物たちにとって危険なものはあげないことが大事といえるでしょう。

 

他にもたくさんのものが,人間には無害でも動物たちにとっては危険なものがありますので,もし,中毒物質を動物たちが口にしてしまった時は,一刻も早く動物病院を受診して下さいね。

 

(獣医師 山下)

最近、うちの子水を飲む量が増えた気がする・・・。おしっこの量が前より多いなぁ・・・。

そんな行動を見たことがありませんか?このような行動は専門的には「多飲多尿」といいます。今回は「多飲多尿」について書いてみます。

 

●「多飲多尿」って?

 読んで字の如く!たくさんお水を飲んでたくさんおしっこが出るという症状です。もちろん、動物の運動量や気候によっても多い少ないはあるかと思いますが、一般的に下記以上の量を飲んでいると「多飲」と定義されています。(獣医内科学 文永堂出版)

  ・犬・・・1日に体重1㎏あたり90-100ml以上

   猫・・・1日に体重1㎏あたり45-50ml以上

  例)体重10kgのワンちゃんだと1日に1リットル以上飲んでいると異常と思われます

 

 また、おしっこの量も数字では犬は1㎏あたり45-50ml/㎏以上、猫は1㎏あたり40ml/㎏以上で「多尿」と定義されていますが、おしっこの量をはかるのはなかなか難しいと思います。

なので次のような症状があるときは少し「多尿」を疑ってみてください。

  ・何回もトイレに行き、1回の排尿時間が長い

  ・トイレが間に合わず、お漏らしをする

  ・おしっこの色が前より薄い

 

 最初にも書きましたが、運動量や気候によっても変化しますので、何度かメモを取りながら測定してみてください。

 

●「多飲多尿」から考えられる病気

①腎不全

  腎臓は日々体内から老廃物や毒素をおしっことして排泄してくれています。腎不全とは、その排泄機能が徐々に障害を受けて弱っていく病気です。腎臓の機能が低下して体内から老廃物が十分に排泄されないことで様々な症状があらわれます。

  ・多飲多尿

  ・体重減少

  ・食欲不振

 重症になると、体内に毒素が蓄積し、「尿毒症」と呼ばれる状態になり、嘔吐・下痢、貧血や痙攣をおこし命にかかわることもあります。腎不全に対しては現在の所特効薬はなく、早期に発見し治療を開始することで、残った腎機能を保護する治療を行います。

 

②クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

  副腎と呼ばれる臓器からグルココルチコイドと呼ばれるホルモンが過剰に分泌されることで様々な症状を表す病気です。

  ・多飲多尿

  ・腹部膨満…お腹がぼってりする

  ・左右対称性脱毛(痒みなし)

  ・皮膚の色素沈着

 犬の場合、進行して糖尿病などの別の病気をおこしたり、皮膚病が悪化したりと悪い影響が出ます。治療は副腎からのホルモンを抑えたり、大きくなった副腎を手術で摘出したりします。

 

③糖尿病

  病気としては人と同様です。膵臓から分泌される血糖値を下げてくれるインシュリンの量が少なくなったり働きが弱かったりして、血糖値が高い状態が続き様々な症状や合併症をおこします。

  進行すると白内障や身体がうまくエネルギーを利用できないためにおこる「糖尿病性ケトアシドーシス」という命にかかわる危険な状態になってしまうことがあります。

 

●まとめ

 「多飲多尿」はほかにも、子宮蓄膿症や肝疾患、膀胱炎など様々な病気のサインになっている可能性もあります。一度お家で飲水量を測定してみてください。最近水を飲む量が多いかも・・・と何気なく思っていたことが実は病気の早期発見につながるかもしれません。

 

・・・ちなみに、この「これって病気?」は不定期にシリーズ化する予定です。文字ばかりで読むのは大変かも知れませんが、わかりやすく簡潔にまとめられるように頑張りますので最後までお付き合いよろしくお願いします。      (獣医師 山下)

待合が新しくなりました!

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久しぶりの投稿です。

 

あ、申し遅れました!私は、2018年5月から勤務しています獣医師の山下です。

まだまだ至らぬ点はたくさんありますが、どうぞよろしくお願いします。

 

簡単に自己紹介します。

                   名前   山下陽平

                   出身   広島県

                   ひとこと 動物と飼い主さんの笑顔のために

                         全力を尽くします!

 

ここから本題です!7月中旬から約1か月間の工事期間を経て、

病院の入り口から待合が新しくなりました!

 

まずは入り口っ!駐車場からすぐに入れるようになりました。スロープもあります。

そしてなんとっっ自動ドアになりました。食事やキャリーケースを持った状態でも楽に

開けることができます。

  

 

続いて待合い。入ってすぐに目に入るのは新設された棚です。食事やシャンプーなどが

おいてあります。気になる商品があったらスタッフまでお声がけください。

  

そして待合いの掲示板には動物と飼い主さんに耳寄りな情報をお届けする

「チボリ新聞」を掲載しています。また診察の待ち時間に目を通してみてください。

 

まだまだ暑い日が続きますので、動物の熱中症にはお気を付けください!!

皆さま、お久しぶりです。いかがお過ごしですか?

久しぶりの投稿になります。

 

さて本題ですが、フィラリア予防が始まっています目

今年は温暖化の影響で例年より予防時期が早まっています。

飲み薬の方は早めにお越しください。

 

今年のフィラリアの注射は5月16日(月)から開始予定です。

ダイちゃんの盗み食い日和

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バリッバリッ、、、、

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この音はなんだろう??


ビックリ

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ダイちゃん!!!


やられてしまいました・・・

うちの食いしん坊に・・・がーん

この子はちょっとした隙間を見つけては

すぐに忍び込み食べ物をかっさらっていくのです。。。

この子の被害にあったフードのサンプルは数知れずorz


これ↓ 穴だらけです。。。


そうこうしているうちにまた盗みにやってきましたひゃ~・・・


フードは、簡単に手の届かないところに保管しましょう なき


乾燥剤がセットできるフードストッカーなどがあると便利ですね笑顔



そんなことされたら僕のおやつタイムがなくなってしまうじゃないか。。。

byダイちゃん