相続と礼 その2

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相続は人の死により開始する。

人が死ねば祭られる。

祭りごとは「礼」(旧漢字は禮)により行う。

 

祭りごとは相続の表現そのものです。

 

論語に「禮」という言葉は71回出てきます。

とにかく禮に関しての説明が多い。

でもどれも抽象的で本質が捉えずらい。

 

礼記という書物があります。

5経の一つですが、禮に関する解説書みたいなものです。

内容は難しく、私は未だ「禮」のことが正直よく解りません。

ただ、儒教の実践における「禮」の役割は非常に重要だということは実感します。

そのことはすなわち「仁」の実践における「禮」の役割は非常に重要だということでもあります。

 

礼記による「禮」の解説に次のようなものがあります。

 

禮というものは親しい者と尊い者との別を定め、物事の似たものと疑わしいものとをはっきりわかち、類の同じものと異なるものを区別し、ことのよしあしを明らかにするものであって、人がそれらに対してどのようにすべきか教えるものである。禮というものはこびへつらってむやみに人を悦ばせることはしない、また言行一致を尊ぶから、必要以上に言語を用いることはしない。禮というものは、程よいことを尊んで、何事にも踰(こ)えることをしない。人をあなどることをしない、むしろ自らを卑く人を尊くという精神で対する。したがってまたなれ近づくこともしない。なれ近づけばつい相手を軽んじ、敬する気持ちが薄くなるからである。自己を冷静に見つめ、内面を充実させて、言うことは必ず実行する。これを善行という。行いが正しくおさまって、言うことは程よい理にかなう。これが禮の基本である。禮というものは、学ぶ意志を持つほどに自分を成長させた者が、賢人の所に自らすすんで行って教えられるものであって、招きよせて教わるようなものではない。~中略~

禮とはなにかについて、まず社会の秩序の基本をかたちづくるものであることをいい、このような社会の中に在る人間が行動を慎むべきをいい、ほどほどに自己を節するべきを説き、その結果人に具わる禮の本は何かについて述べ、、このような禮を教える者また学ぶ者の態度について述べている。

 

                                          著者 下見隆雄 礼記 明徳出版社より

 

 

相続や遺言における向き合い方の基本はこの「礼」によると私は思うのです。

 

 

 

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