仕事を休んで気づいた

“心と体のサイン”



~止まった時間が教えてくれたこと~


仕事を休む決断をした日のこと、今でもはっきり覚えています。

「ここで立ち止まっていいのかな」

「みんなに迷惑をかけてしまうんじゃないか」

そんな思いが、ぐるぐると頭の中を回っていました。


でも、体と心はもう限界のサインを出していたんです。

朝が来るたびに胸が重くなり、眠っても疲れが取れず、

笑顔を作ることさえ、少し苦しく感じていました。


休んで数日は、罪悪感でいっぱいでした。

“何もしていない自分”が情けなくて、

時間だけがぽっかり過ぎていくように感じました。


けれど、ある朝ふと、

窓から入るやわらかい光に心が動きました。

「朝の光って、こんなに優しかったんだ」

その瞬間から、少しずつ呼吸が深くなっていった気がします。


お茶をゆっくり飲む時間、

外を散歩して風を感じる時間、

そんな小さなことが、心を静かに癒してくれました。


止まってみて、やっと分かりました。

体はずっと「休ませて」と言っていたのに、

心は「もっと頑張らなきゃ」と押し込めていたことを。


休むことは、逃げることではありません。

これ以上壊れないように、

自分を守るための大切な選択なんだと思います。


もし今、頑張りすぎて苦しくなっている人がいたら、

どうか少しだけ立ち止まってみてください。

呼吸を整え、空を見上げて、

「今日もよく頑張ったね」と自分に優しく声をかけてあげてください。


止まった時間の中にこそ、

本当に大切なことが、そっと顔を出してくれます。