「くれない族」にはならない。
してあげたことに対して「のに」をつけない。
自分に理由があるように、相手にもそれぞれの理由があり事情があることを忘れない。
それは自分との約束。
だけど。
*
でも、
だって、
と言いたくなる時がある。
疲れていたり余裕がなかったりするとどうしても「でも」が覗く。
喉のところまでちらりと出かかって、「おっと」と自分を諌める。
そうして無理にでも飲み込もうとする。
ことばになってしまえば、取り返しがつかなくなる気がするから。
*
飲み込んだ言葉や想いが多くなると実際に喉が痛くなる。
飲み下しきれない劇物に炎症を起こす。
うまく言葉が紡げない。
脳みそもこころも、靄がかかったみたいだ。
誰かのせいにできたら少しは楽になれるのだろうか。