保育園の参観は、

一日2園児の父母が代わる代わる参観します。

まだ0・1・2歳クラスは親の姿を見ると親に甘えてしまって

普段の様子が見られないという配慮から、

親は変装(マスク、帽子、かっぽう着)し、物陰からこっそり除くという

なんとも怪しい参観方法。

 

でも、子供って、勘が良くって、

 

じーっと見つめては時々クビを傾げ

「○○ちゃんのお母さんかなあ?」て先生に聞いててヒヤヒヤしました。

 

息子の時はこれでバレてると思ったら

 

バレてなくって、変装を解いた瞬間、ひっつき虫に変身しましたが・・・。

多分子供も半信半疑なんでしょうね。

 

 

時々疑わしそうに私を見つめる娘でしたが、

 

 

何とかバレずに、ほぼ日常の園生活を参観することが出来ました。

 

 

春の保育参観は夫が行ったので、

 

 

私が娘の保育参観に行くのは昨年の同時期依頼なんですが、

その時はバレてしまって抱っこ抱っこで離れてくれず、

残念ながら普段の様子を見る・・・ということにはならなかったので、

今回は娘の成長ぶりがよく見えてとっても良かったです。

 

 

娘は、数カ月前まで

 

 

お友達と喧嘩をすると良くたたいたり、噛んだりということがあり、

連絡帳や口頭で報告を受けていました。

息子はお友達から叩かれたり噛まれたりすることはあっても、

自分がそういうことをすることは一切なかったので、かなり戸惑いました。

 

この時期、家でも兄に対して噛み付いたり、叩いたり、ということが頻繁にあったので、

 

都度厳しく叱っていましたが、厳しく叱るだけではダメだと思い、

解ってくれるか解ってくれないかはわからないけれど、

一度娘を抱きしめて、じっくり話をした日が有りました。

 

お友達を叩いたり、噛み付いたりしていたら、

 

誰も娘と遊んでくれなくなる。

結局苦しむのは娘自身。

自分のしたことは自分に返ってくる。

ということを、なるべくわかり易い言葉を選んで、

繰り返し話しました。

 

「○○ちゃんは叩かれたら痛いよね。嫌だよね。」

 

「叩いたり、噛み付いたりするお友達とは遊びたくないって思っちゃうかもしれないよね」

「そういうことをしてるとお友達と楽しく遊べなくなっちゃうし、そうなったら悲しいよね」

「○○ちゃんが悲しい思いをすることになったらお母さんも悲しいよ」

 

という調子で。

 

話しているうちに涙が出てきて・・・、涙ながらに話をしました。

そしたら、娘が「おかあさん、泣かないで。もうしないよ。」と言ってくれたんです。

 

半信半疑でしたが、

 

その日のことは連絡帳に詳しく書きました。

 

家では、兄を噛んだり、叩いたり、ということはその後も有りました。

 

ただ、徐々に少なくはなっていき、今はしていません。

 

で、肝心の保育園ではというと、本当にその日の話し合いを境に、

 

娘は噛んだり、叩いたりは一切なくなったそうです。

 

前はお友達に売られた喧嘩は絶対買っていたそうなんですが、

 

今は、お友達が怒っていても静かに返すようになったと・・。

 

個人面談の時に先生にも、

 

「本当にお家で話し合いをしてもらってから、見違えるように成長しました」

と言われました。

そのエピソードの一つとして先生がおっしゃったのが、

ある日、お砂場で何人かがおままごとをしていて、

Aちゃんが、使っていたお皿を娘が知らずに使ってしまい、

Aちゃんが戻ってきて、それに気づいて「もう~!!」と

すごい勢いで怒ったことがあったらしいです。

 

以前の娘なら間違いなく応戦していた(先生談)のが、

 

その日は静かに立ち上がり、洗い場に言ってお皿を洗い、

「ごめんね」と言って返したんだそう。

Aちゃんもそれ以上怒れなくなって、その場は収まったそう。

 

先生は「感激した!」とおっしゃっていました。

 

 

私も「凄い!」と思いました。

 

 

が、さすがにそこまでは無理し過ぎでもあるように感じました。

 

家での娘からは相当ギャップがあるからです。

兄とも良く喧嘩をして泣きわめいてます。

家である程度自分が出せているから保育園で頑張れる、というのはあるんだろうけど、

娘はきっとたくさんたくさん頑張っているんだなあと思いました。

 

私も仕事帰りのお迎えはヘロヘロで、

 

娘もいっつもグズグズでちょっぴりぐったりな日もあるんですが、

娘だって長い時間自分を抑えて、『良い子』で頑張ってるんだなあと思うと、

もっとしっかりしなきゃ・・・と思わされました。

幼稚園に通う子達はまだ家庭でべったり親に甘えられる時期なんだよなあ、

と思うとちょっぴり切なくもなりました。

 

実際、参観当日もすっごく良い子で、

 

先生のお話はお行儀よく静かに聞いて注意されることもなく、

発表会の練習も指導されたとおりにきちんとこなしていました。

給食の嫌いな野菜も

「先生見てて~」といいながら、自分で食べてました。

 

でも、無理しているばっかりじゃなくって、

 

 

発表会の練習は本当に楽しいらしく、

 

みんな「1回で終わらせたい~」という雰囲気の中、娘だけは

「もう一回やりたい~!」と自己主張してましたし、

 

給食前の外遊びでは、「よ~いどん!でかけっこする人~!」の

 

先生の号令に「は~い!」と元気よく答え、

何度も何度も「も~いっか~い」と先生にリクエストして、

嬌声を上げながら走っていて、本当に楽しそうだったので、安心もしました。

 

そういえば、

 

いつも給食後、持参したコップでうがいをするよう指導されているのですが、

娘のコップはイラストや名前がかすれて消えてしまっていて、

無地の素っ気無いコップになってしまっていたので、

その日の朝、名前を書くついでに、

大好きなアンパンマンを描いてあげました。

そしたら、それを嬉しそうに、うがいの時

お友達や先生に「見て~アンパンマ~ン!お母さんが描いてくれたの~!」

と自慢してました。

描いてあげた時はそれほど嬉しそうでもなく「ふふん」

て感じだったのに、自慢する様子がすっごく嬉しそうで、

私もとっても暖かな気持ちになりました。

 

いろ~んなことを考えさせられ、

 

いろ~んな娘の様子が見られた保育参観、

参加できて本当に良かったです。