どうもお久しぶりです。智辯横須賀です。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

最後の投稿が8月22日なので約8ヶ月振り。

それにしても、“なんでわざわざ生存報告?しかもブログで?”と言われそうなので説明していこうと思う。

 

 

事の発端は2週間程前の日。

 

私が普段使っている鉄道路線には、毎朝同じ列車の同じ号車で途中下車する時に周りの人全員に挨拶する方がいたり、朝方にロングシート1列分使って寝ている方がいたり、車内で将棋(実物)を指している方がいたりするのだが、その日も中々凄い(語彙力皆無)人が居て。

 

私が乗り込んだ列車にロングシートの大部分に荷物を広げた状態でスマホを見ている方がいて、その方が荷物を広げよう(意味不明)とスマホを座席の上に置いた時に開かれていた画面が俺甲だったのだ。

その時の私はかなり疲労しており(理由は後述)、荷物が広がっており座れない状況に半ばキレそうだったのだが俺甲の画面が見え、“家に着いたら久々にログインしてみるか!”と決意したのだった。

 

 

それから2週間後の今日、一区切りついたのでようやくログイン。

 

 

 

8ヶ月振りのこの画面。部費300円て。

取り敢えずガチャを引いてみた所、

 

 

1枚URを引く事が出来た。

ついでに練習試合をやろうかと思ったが春季大会開幕直前ということもあり断念。

 

と、この様な感じで8ヶ月振りのログイン。

本来は生存報告をX(慣れない)で行おうと思ったのだが、いざ書いてみるととても140字に収まる気がしなかったのでブログで書く形とした。

 

 

ここからは引退後について軽く話していこうと思う。

 

俺甲を引退し、少しは時間に余裕ができるかと思いきや実際はそうでもない状況。

 

その理由が海外サッカー。

前に話したかどうか覚えていないが、私は小さい頃にサッカーをやっていたため野球よりサッカーの方が好きな人間。

特にプレミアリーグのリヴァプールというクラブのファン(それほどガチ勢ではないが)なのだが、俺甲を引退する付近である選手のリヴァプール加入が報道された。

その選手こそ、日本代表の主将である遠藤航だ。

それまではたまにリヴァプールの試合をハイライトで追う程度だったのだが、遠藤加入により“折角だからフルで見るか~”となり、そこから沼にハマっていった格好だ。

 

海外サッカーの沼にハマった結果何が起こるかというと、肉体的にも精神的にも疲労が溜まる。

海外サッカーは基本的に日本時間の夜中にキックオフ(21:00or24:00or2:30)なのだが、24:00以降キックオフの試合を追うのは中々疲労が溜まる。

そして、豆腐メンタルの持ち主である私は気持ちが結果に左右される。

 

(この疲労が表れた例が先程のログインを決意した日。この日はカップ戦準々決勝にて相手の“CBは要らない戦法”により延長戦の末敗れた。24:00キックオフ&延長+メンタルにくる負け方+その日の疲労で大変だった。)

 

 

…と語ってきたが、要すると最近の生活リズムは悪化の一途を辿っている。

流石にまずいなぁと思いつつも中々直らないまま。

 

他にも色々書きたい事があるのだが、流石に長くなりすぎるので別の機会に。

という事で以上、生存報告でした。

※今回は私の今の気持ちを正直に(?)語った物となっています。

かなり文面が意味不明な事になってますが御容赦下さい。

 

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どうも、智辯横須賀です。

 

とうとうこの時間がやってきてしまった。

8月22日。

…とは言ってもこれを書いているのはもっと前なのだが。

 

 

監督就任から約2年、色々な事があった。

関東智弁らー結成、俺甲球友会加入、Twitter界隈の皆さんとの関わり…

 

挙げたらキリがないが、私にとってこの2年間は非常に濃密だった。

 

 

中々結果が出ず、選手起用や戦術に頭を悩ませる日もあった。

新たな選手の入部に喜んだ日もあった。

公式戦で悔しい思いをした日もあった。

 

 

だが、今自分が満足して俺甲を引退できるのは、上記のような日々を送ってきたからこそかとも思う。

 

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…と、点線で囲った部分だけ書き残されていた。どうやってフォローすれば良いんだこれ。

という事で(?)ここからは8月21日の智辯横須賀がお送りします。

 

 

私がここまで俺甲を続けてこれたのは他でもなく、交流校の方々のおかげです。

俺甲球友会での活動、Twitter界隈の皆さんの交流が心の支えになっていました。

改めて交流校の皆さんに御礼申し上げます。

 

もっと公式戦で勝ち進みたかった、選手をもっと上手く育成したかった、まだ俺甲関連でやりたい事があった。

若干心残りはありますが、これは皆さんが達成(?)するでしょう。

 

 

最後になりますが、今まで対戦してくださった皆様、交流してくださった皆様、本当にありがとうございました。

 

楽しかった、俺甲での思い出を忘れぬよう過ごしていきます。

 

では、一足先に失礼します。

どうも、智辯横須賀です。

最後の選手紹介と題して始まったコーナーの4回目。

 

今回は智辯横須賀の投手陣を牽引してきた6人を記録していく。

 

 

小林俊祐

 

智辯横須賀の絶対的エース。

入部から1年8ヶ月の間チームを引っ張ってきた。

 

 

 

 

小島陸翔

 

智辯横須賀の投手陣でも特に完成度が高い。

しっかりとイニングを稼ぐ事ができ、監督からの信頼は厚い。

 

 

 

 

長谷太郎

 

投手陣では唯一、全ての公式戦(2022年度一年生大会を除く)にベンチ入り。

コントロールは(+10000)を達成。

 

 

 

 

佐藤仁

 

覚醒合成が進むと共に安定感を増した。

あらゆる場面で起用できるポリバレントな投手だ。

 

 

 

 

北岡晃太朗

 

直球とコントロールで勝負する本格派。

公式戦では十分に力を発揮出来なかったが、実力は本物。

 

 

 

 

柳龍也

 

智辯横須賀唯一のサイドスロー。

地道に練習を重ね、(+値)も2年生投手陣の中でもトップクラス。

 

 

 

以上、智辯横須賀の投手陣を形作ってきた6人。

 

この6人が居たからこそ、戦略の幅を広げる事ができたと言っても過言ではない。

鉄壁の投手陣を形作った6人には感謝してもしきれない。

どうも、智辯横須賀です。

最後の選手紹介と題して始まったコーナーの3回目。

 

今回は2年生野手(スタメン外+α)を記録していく。

 

 

磯崎匠

 

智辯横須賀の代打枠。

鈍足がネックとなりレギュラーの夢を掴むことは叶わなかったが、可能性を感じさせる打撃能力でベンチを支えた。

 

 

 

 

山本尚樹

 

一時期ベースコーチを務めた。

その後太平にベースコーチの座を奪われたが、走力に磨きをかけ走力の(+値)は両ベースコーチを超えるまでに練習を重ねた。

 

 

 

 

太平大紀

 

最後の夏大で一塁ベースコーチを務めた。

高い走力を武器に代走としても活躍。少ない出場機会で12盗塁を記録した。

 

 

 

 

牛田佑希

 

強肩を武器に捕手へのコンバート案もあったが、実現ならず。

バント練習を繰り返し、(+値)は10000に迫る。

 

 

 

 

関航

 

地道に練習を重ね、長Cが目前に迫る。

公式戦は1打席出場し、見事安打を放つ活躍(私は彼がどの大会で安打を放ったのか覚えていない)を見せた。

 

 

 

 

野崎俊樹

 

いつの間にか人望Bに到達していた。

課題であったミートもなんとかEに乗せてきた。

 

 

 

 

丹羽充

 

一時期正一塁手としても起用されていた。

ベンチ外となった後も練習を重ね、長BミートBまであと少しという所まで来ていた。

 

 

 

 

関尚大

 

6月に入部して以降、智辯横須賀の切り込み隊長を務める。

高いミート力と走力で安打を量産した。

 

 

 

以上、2年生野手7人+関を紹介してきた。

 

苦しい時間を過ごした2年生、入部しいきなり結果を求められた関。

全員よく頑張ってくれたと思う。

 

 

※引退決定後に入部してきた何を考えているか分からない1年生(杉浦・前原・山口・池田の4名)については選手紹介を省略します。

どうも、智辯横須賀です。

前回から最後の選手紹介と題して始まったコーナー。

 

今回は2年生野手(レギュラー)を記録していく。

 

 

川瀬謙吾

 

智辯横須賀の頼れる4番。

ここぞという場面での活躍が多く、特に1年時の夏大会2回戦での満塁弾は印象深い。

 

 

 

 

岩本春輝

 

パワーと守備力に長け、長く正二塁手として活躍。

後少しで打Bに到達できるのだが、到達できるか微妙なライン。

 

 

 

 

内幸汰

 

智辯横須賀一の打撃能力を誇る男。

ただ、打率が低く公式戦でも目立った活躍が無いため監督からはあまり信用されていない模様。

 

 

 

 

松本悠太

 

俊足の遊撃手。

守備面で不安を抱え、何度かレギュラーを奪われたが武器の走力でレギュラーを奪い返した。

 

 

 

 

大岩崚

 

強打の左翼手は高校通算本塁打が73本に到達。

このまま行けば100本も夢ではなかった。

 

 

 

 

竹山陸

 

チームを陰から支えた功労者。

公式戦で安打・二塁打・三塁打・本塁打の4つ全て放ったのは竹山のみだ。

 

 

 

 

大久保玲央

 

パワー不足だが、その他の数値は高水準の遊撃手。

守備面を高く評価され、最後の夏大会では松本からレギュラーを奪った。

 

 

 

 

浜口一星

 

長く切り込み隊長として打線を牽引。

関の入部によりレギュラーを奪われ、最後の夏大はベンチ入りを逃す事となった。

 

 

 

以上、レギュラー争いを繰り広げた2年生8選手を紹介してきた。

この世代が居たからこそ公式戦に自信を持って望むことが出来た。

 

1年生の頃から表舞台で輝いた2年生に改めて賛辞を送ろうと思う。

どうも、智辯横須賀です。

これから何回かに分けて最後の選手紹介(記録)をしていきます。

 

流れとしては、野手(3年生→2年生・1年生)⇒投手(3年生→2年生)という感じ。

という事で、早速3年生野手から始めていく。

 

狩野航也

 

智辯横須賀の主将。創部初期からチームを支えてきた。

目標であった長C&ミートAを達成し、打Bに到達。公式戦・練習試合共に素晴らしい成績を残した。

 

 

 

 

深川悠汰

 

長い間、智辯横須賀の副将を務めた男。

突出した成績を残す事は出来なかったが、ベースコーチとしてチームを陰で支えた。

 

 

 

 

高田孟

 

最近はベンチ入りする事が少なくなった高田だが、地道に練習を重ね打Bも視界に捉えていた。

練習試合では期待された成績を残すことが出来なかったのが心残り。

 

 

 

 

塚本樹

 

智辯横須賀の主将を務めた経験を持つ。

公式戦での唯一の安打が本塁打という前代未聞の記録を持つ男だ。

 

 

 

 

鷲津優

 

守備でチームに流れをもたらす役割を担った。

安打数は少ないが要所要所でいぶし銀の一打を放つなど印象に残る選手。

 

 

 

 

高木太陽

 

こちらも目立った成績を残すことが出来なかったが、しっかりと長CミートCに到達しており頑張ってくれた。

 

 

 

 

長坂佑哉

 

“横須賀三羽烏”の筆頭。三羽烏の中で最も活躍し、公式戦では7打数4安打、打率.571を記録。

打率.571は参考記録ながら、智辯横須賀内で最も高い公式戦打率だ。

 

 

 

 

森山浩希

 

“横須賀三羽烏”の一角を占める。

R選手ながら長Bも近く、本塁打も計16本。

 

 

 

 

石橋和希

 

“横須賀三羽烏”の一角を占める。

3年生野手で唯一公式戦出場が無いのが心残り。

 

 

 

 

以上、9人の3年生野手を紹介してきた。

久々に能力値を見た選手もおり、創部初期の事を思い出した。

 

中々勝利を挙げる事が出来ず、苦しい時間を送った3年生には感謝したい。

お久し振りです、智辯横須賀です。

時が流れるのは早いもので、もう8月中旬…

細々とこのブログに記録していきます。

 

まずは、ずっとやっていなかった夏大の成績振り返り。

 

【野手】

 

狩野  15打席11打数7安打    6打点5得点 4四死球1三振1盗塁 打率) .636

川瀬  15打席12打数5安打1本塁打  6打点4得点 3四死球2三振1盗塁 打率) .417

岩本  13打席12打数5安打2本塁打  10打点3得点  0四死球2三振0盗塁 打率) .417

内   13打席12打数2安打    1打点2得点 1四死球0三振1盗塁 打率) .167

大久保 12打席8打数1安打       0打点3得点 4四死球1三振0盗塁 打率) .125

大岩  15打席14打数6安打1本塁打  5打点6得点 1四死球3三振2盗塁 打率) .429

関   16打席15打数5安打    3打点5得点 1四死球4三振0盗塁 打率) .333

竹山  13打席13打数3安打    0打点2得点 0四死球1三振1盗塁 打率) .231

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野崎  0打席0打数0安打     0打点0得点 0四死球0三振0盗塁 打率) .000

磯崎  2打席2打数1安打     1打点1得点 0四死球0三振0盗塁 打率) .500

太平  0打席0打数0安打     0打点0得点 0四死球0三振0盗塁 打率) .000

深川  1打席1打数0安打     0打点0得点 0四死球0三振0盗塁 打率) .000

 

 

狩野は11打数の7安打で打率.636と圧倒的な成績を残した。

また、岩本も2本塁打を放ち、10打点とランナーを返す役割を果たした。

大岩も最多得点と最多盗塁を記録。突出した成績は無かったものの、川瀬も打率4割超えと十分な成績。

 

一方で、は大不振。3回戦でヒット2本を放ち、得点に絡んだものの期待とは程遠い結果に終わった。

4回戦に進出していたら5番に岩本を上げ、内は7番となっていただろう。

 

【投手】

 

小島 7回2失点自責点2     1四死球 5被安打 5奪三振 1被本塁打  防御率) 2.57

小林 7回2失点自責点1     2四死球 5被安打 5奪三振      防御率) 1.29

長谷 3回2失点自責点2     1四死球 5被安打 4奪三振      防御率) 6.00

佐藤 0回0失点自責点0     0四死球 0被安打 0奪三振      防御率) 0.00

北岡 1 2/3回4失点自責点4 1四死球 4被安打 0奪三振         防御率) 21.6

柳  5 1/3回0失点自責点0 4四死球 0被安打 5奪三振        防御率) 0.00

 

 

初戦で5回を被安打0と好投したは2試合で失点0と安定感のあるピッチングを見せた。

小島小林も流石の投球。

 

一方、長谷北岡は不本意な成績となってしまった。

 

 

以上、3試合の成績。

改めて見ると、上位打線にかなり当たりが出ていただけに3回戦でのミスが悔やまれる結果となった。

 

だが、私が満足できる結果に出来たのは良い点。

選手達には改めて感謝の気持ちを伝えたい。

 

7月2日、智辯横須賀の最後の夏が始まった。

 

その夏が私の思い出に残る夏になる事を、この時の私はまだ知らない。

 

 

という事でお久し振りです、智辯横須賀です。

これから涼風杯までちょこちょこ更新していきます。

まずは、夏大を振り返っていく。

 

智辯横須賀にとって最後の夏、選んだ18人は以下の通りだ。

 

 

細かい能力はまだ別の機会に省略するとして、ここでは大会前に私が挙げたキーマンを紹介する。

 

【投手のキーマン】:小林俊祐

 

 

大会前にコントロール40000突破、小林がどれだけイニングを稼げるかが勝ち進むための鍵と予想。

 

 

【打線のキーマン①】:関尚大

 

 

打線のキーマンには、今大会唯一1年生でベンチ入りした関。

関は引退を決意したその日に入部、大会まで1番に置き、少ない打席数ながら結果を残した。

関が出て、打B4人衆&岩本でランナーを返す流れを作りたい。

 

 

 

【打線のキーマン②】:大久保玲央

 

 

また、同じく大久保も打線のキーマンとなるだろうと予想していた。

春はベンチ外だったが守備面に不安があった松本に変わってレギュラーを掴んだ。

 

という面子。

それでは1回戦から見ていこう。

 

1回戦:かきくけこ高校様戦

 

 

1回戦は創部間もないかきくけこ高校さんとの対戦。

序盤は野手投手に苦戦するも…

 

 

6回に打者16人の猛攻で12点を奪い、6回コールドで勝利。

 

 

投手は柳-北岡のリレー。

柳は5回96球と球数が嵩んだが、被安打0なので及第点といった所か。

 

また、打線ではキーマンに挙げた関が5打数3安打、3打点2得点。

その他も、内以外は安打が生まれており、良い流れで1回戦を突破できた。

 

 

2回戦:鎌倉女子大高校様戦

 

 

2回戦は鎌倉女子大高校さんとの対戦。

するといきなり初回の攻撃で、

 

 

理想の攻撃で4点を先行。

その後は先発の小島が2点を返されるなど嫌な雰囲気が漂ったが…

 

 

4-2の7回表、関から1死3塁のチャンスを作り、打席には主将の狩野。

ここでうまくレフト前に運び、貴重な1点を追加。

続く8回表には2死2塁でピンチヒッター磯崎が安打で追加点。

 

試合終盤に突き放した智辯横須賀が3回戦進出。

 

 

小島-小林と繋ぐのは昨年の夏以来。

小林はいささか不安な内容となったが次に期待だ。

そして、攻撃陣では主将狩野が6打数5安打6打点と大暴れ。

未だヒットが出ない内の状態が上がってくれる事に期待。

 

そして、3回戦。

 

 

先発の面子はこんな感じ。

打線はいつも通り、先発には小林を指名。

3回戦突破へ向けてほぼフルメンバーを揃える事が出来た。

 

…だが、ここで今でも後悔している事が。

 

1回戦、2回戦はいずれも継投“普通”で臨んできた。

しかし、3回戦は小林が先発という事で継投“積極”に変更。

後ろの長谷も絶好調という事で、この2人で9回を乗り切れたら勝機も十分にあると考えていた。

だが今思うと、確実に3回戦突破を狙うのであれば、練習試合の様に継投“普通”のままで行くべきだった。

 

試合は桃梅高校先発:丸山と智辯横須賀先発:小林の投げ合いに。

 

 

膠着状態が続いていたが、4回裏の智辯横須賀の攻撃。

 

 

内の今大会初ヒットで智辯横須賀が先制。

その後1点差の緊迫した展開が続くが…

 

 

8回表、2番手長谷が守備のミスも絡み2点を失い、逆転を許す。

しかし、智辯横須賀もこのまま黙っていない。

 

8回裏、智辯横須賀は1番関からの好打順。

2死満塁と逆転のチャンスを作った智辯横須賀は6番岩本。

4球目を振り抜いた打球は高々と舞い上がり、スタンドへ一直線。

 

これで5-3と2点リードに変わる。

 

 

そして、リードを守りきれれば4回戦進出の9回表。

マウンドには3番手北岡。裏の攻撃で掴んだリズムを離さずに行きたいが…

 

 

北岡が相手打線に捕まり、再逆転を許してしまう。

これで5-6、1点ビハインドに。

 

そして…

 

 

試合はこのまま終了。

 

 

攻撃陣・投手陣共に思うような結果を残す事が出来なかった。

特に、3番手北岡が大誤算。

先程の「継投“普通”の方が…」と言ったのはこれが原因。

継投を普通にしていれば、9イニングは小林-長谷で乗り越えられていただろう。

 

采配の重要性を学ぶ試合だった。

 

 

 

結果、智辯横須賀最後の夏は2勝となった。

正直な所、もう少し長く夏を戦いたかったが、選手達にはいい試合を見せてもらった。

球場に“Yokosukaの祝福”を響かせることが出来たのでは無いだろうか。

 

 

3年生、ありがとう。

2年生、よく頑張った。

1年生、ナイスファイトだった。

 

 

全力を尽くした18人、本当にありがとう。

私は、この夏を一生忘れないだろう。

お久し振りです。智辯横須賀です。

 

 

タイトルにもあります通り、私智辯横須賀はこの度引退を決断しました。

 

理由としては、やはりリアルが多忙な事。

ここ数ヶ月間、俺甲は1日1回in出来たら良い方という生活が続いていて。

何とか続けようと思っていたが遂に限界が来てしまった。

 

監督業(?)でも、ブログでも、色々とやり残した事が山積みであるが、これから少しずつ消化していけたらと。

 

また、一応涼風杯にはエントリー済みなので、なんとか涼風杯で選手たちの勇姿を見届けようと思う。

 

 

まあ、こんな感じで引退を決意した訳だが、その意向を固めたのが6月20日。

 

 

そこから、密かにコツコツと(?)夏大への準備を進めてきた。

特に24日以降は試合数も増やして色々な戦術を試してみた。

その過程で密かに能力UPしたり、夏のキーマンとなるであろう選手が入部したりとかなり動きがあったのだがそれはまた別の機会に。

 

 

…こうやって文字に書き起こすと寂しいというか。

だが今は、最後の大会で花開けるよう注力していきたい。

 

 

…とは言ってもここの2週間ホントに忙しいんですけどね。

※この物語はフィクションです。作中に登場する人物・高校は実在する物とは一切関係がありません。

※この作品は明湘さんと元ネタの製作者である旭ヶ丘さん双方に制作許可を頂いた上での執筆となります。

 

 

2007年の夏、横須賀で新たな生命が誕生した。

 

双子の彼らは“大”と“雅仁”と名付けられた。

 

2人はいつも一緒に遊び、一緒に過ごした。

 

中学校を卒業するまでは…

 

 

山は浦賀駅のすぐ裏まで迫っている。

 

その山には十数年前に高校が建てられた。

 

その高校は私立智辯横須賀高校といい、横須賀市民からは“丘の上の新参者”と呼ばれている。

 

この春智辯横須賀高校に入学した佐藤雅仁は学校に通じる階段を登っていた。この階段は丘の上にある学校への近道となっているが、その代わりとても長く、キツい。雅仁は一刻千秋の思いで階段を登っていく。

 

すると、階段の途中にあるグラウンドから打球音が聞こえてきた。

 

見てみると、180cm位の高校生2人がティーバッティングを行っている。

 

「流石高校生、遠くまで飛ばすなぁ。自分とは大違いだ…」

 

雅仁が練習に見とれていると、練習をしていた2人と目が合った。焦った雅仁は再び階段を登り始めた。

 

 

その日の放課後、雅仁は野球部の監督である米田の元を訪ねた。今日から野球部に入部するためだ。

 

新高1は先週に入部できるはずであったのだが雅仁は風邪を引いてしまい、少し遅れての入部となってしまった。

 

雅仁は緊張した面持ちで監督室のドアをノックする。すると中から“どうぞ、入って下さい”と返ってきた。

 

「失礼します」

 

ゆっくりとドアを開け中に入ると男が1人こちらの方に歩いてきた。人見知りである雅仁は話し出すのに難儀したが、

 

「こんにちは。野球部に入部する高1の佐藤雅仁です。」

 

と何とか挨拶をした。すると、

 

「こんにちは、監督の米田です。今主将を呼んでくるから…じゃあ、取り敢えずそこの椅子に座って待っておいて。」

 

と言うなり監督室から出ていってしまった。言われた通り2人がけの椅子に座り監督が戻るのを待つ。

 

数分後、再びドアが開き監督ともう1人が監督室に入ってきた。2人は雅仁の反対側の椅子に座る。

 

雅仁は右側に座った人の顔を見るなり、あっ、と声を上げそうになった。

 

「お待たせしました。改めてになりますが、野球部監督の米田晃汰と申します。佐藤君、宜しくお願い致します。そしてこちらは主将の狩野。」

 

「主将の狩野航也です。佐藤君、これから宜しく。確か、君は今日の朝練習している所を見ていたと思うんだけど違うかな…?」

 

「あ、そうです。邪魔でしたよね…」

 

「いやいや、全然そんな事無いよ!むしろ見てくれて気合が入ったよ。見向きもされず通り過ぎる人が殆どだからね。」

 

「そうですか…」

 

そうは言っているものの、雅仁は恥ずかしさで顔から火が出そうであった。

 

「じゃあ狩野、佐藤君に野球部を案内してくれ。」

 

「分かりました。じゃあついてきて!」

 

「は、はい。」

 

雅仁と狩野の初対面は、雅仁にとって苦い思い出となってしまった。

 

 

その後、雅仁は狩野に連れられて練習を見学した。そして、彼は愕然とした。

 

ピッチング練習も、バッティング練習も、守備練習も、雅仁自身がやってきた練習とはレベルが何個も違う。

 

150km/hを投げる人も、鋭い変化球を投げる人も居る。トスバッティングで柵超えを何本も飛ばす人も居る。軽快に守備練習をこなす人も居る。

 

雅仁は不安を募らせていた。

 

狩野先輩は“最初は簡単なメニューから始まるから、そんな心配しなくて大丈夫”と言っていたが、このレベルの練習を見てしまうと流石に“果たしてこんな練習について行けるだろうか”と思ってしまう。

 

そんな事を考えながら狩野先輩に付いていくと狩野先輩が突然口を開いた。

 

「おーい、佑哉!ちょっといいか?」

 

「おう、大丈夫だよ!」

 

「じゃあちょっとこっちに来て欲しい!」

 

すると少し小柄な先輩がこっちに走ってきた。

 

「紹介するよ、こちらは新部員の佐藤雅仁君。」

 

「長坂佑哉といいます、宜しくお願いします。」

 

「佐藤です、お願いします。」

 

「佑哉、簡単でいいからお前が普段やってることを佐藤君に説明してよ」

 

「OK、任せてよ」

 

そういうと、長坂先輩は持っていたファイルを開いた。

 

「僕は普段チームの分析をやってます。例えば対戦相手の戦力分析だとか、自分たちの成長とか。イメージとしてはマネージャーに近いかな。とにかく、色々な分析をしているんだ。僕は実力がない分こうやってチームに貢献したいと思っているんだ。」

 

雅仁は長坂先輩のファイルを見せてもらった。するとそこには大量に書き込みがなされていた。

 

「こ、これを1人でやっているんですか…?」

 

雅仁は思わず問うてしまった。

 

「そうだね、大体1人で分析をしている事が多いかな。」

 

「佑哉にはいつも感謝してるよ。練習試合とかのデータを沢山分析してもらってるからね。くれぐれも体壊さないようにな。」

 

「航也、それは大丈夫だよ。毎日ちゃんと寝てるしね。何よりも楽しいから苦では無いよ。」

 

「ありがとう、佑哉。頑張ってな!」

 

 

狩野と雅仁は再び歩き始めた。雅仁の頭の中には長坂の“実力がない分こうやってチームに貢献したい”という言葉が浮かんでいた。

 

それは狩野と別れ、帰路に着いてからも変わらなかった。

 

「チームに、貢献すること…」

 

この一言が雅仁に深く刺さった。そして、雅仁は決意した。

 

長坂先輩の様にデータの分析をしてチームに貢献しよう、と。