私が初めて筑紫哲也を認識したのは、1989年にTBSでスタートした「筑紫哲也NEWS23」。

中学校2年か3年の時です。

彼の凄さは幅の広さと寛容性、そして時の権力に対して振れ無い鋭さだと思う。

 

とりわけマイノリティに対する寛容性と抱擁性は沖縄県民に取っては良き理解者と強く感じた。

当時の第一印象も、亡くなって14年経つなお今でもその印象は変わらない。

 

中学、高校、大学と多感時期にNEWS23を観て、彼の沖縄への想いの強さは、事あるごとに自ら沖縄へ赴き現地から中継したり、番組の一コーナーの「多事争論」では県民の声を代弁してもらってる感すらあった。

それは沖縄をめぐる基地や政治だけではなく、沖縄の文化や音楽にも特集を組むなど彼は本当に『沖縄という土地が人が好きなんだ』という思いがビシバシ感じられるニュース番組だった。

 

 

時代は変わり、

今はSNSで一人一人が直に発信する事ができ、ネットで欲しい情報を手に入れることが出来る時代になり、とても便利になりはしたものの、分断は進み、二者択一を突きつけ、相手の意見や主張を飲み込む?取り込む柔軟さ、寛容さ失われている住みにくい時代でもあるのかな。

 


「権力を監視する事」

「少数派である事を恐れない事」

「多様な意見、立場を登場させ自由の気風を保つ事」


上は常々生前、

筑紫哲也氏が言っていた事。

現在の日本はどうなんだろうか?と思う。

より一層悪くなってる。


今、「筑紫哲也」という人物の偉大さ抱擁さを改めて感じざるを得ない。