明日は帰国日なので、泣いても笑っても今日がタイでの最後の一日になる。
心残りがないようになるべく一日を有効的に過ごさなければならない。
朝早くに起床し、ホテル前の屋台でカフェローンを一杯(25B)飲んでから出掛ける。
7時30分、BTSアソーク駅(44B)。
今日の目的は国立博物館及び寺院観光なので、お決まりのBTSからチャオプラヤーエクスプレスのコースで王宮方面に向かう。
7時50分、BTSサパーンタークシン駅(Saphan Taksin)到着。
ちなみに駅では朝の8時になったのに国歌が流れなかった。
今日が土曜日のせいだろうか、たまたまかもだけど今回の旅では国歌斉唱の場面に出くわさなかった。
8時05分、サトーン船着き場(Sathorn Pier)から船(15B)に乗り換え、チャオプラヤー川(Mae Nam Chao Phraya)を遡上する。
このチャオプラヤーエクスプレスは、バンコクの一つの観光スポットと言ってもよく、特に川面を吹く風が気持ちいい朝の時間に乗るのがオススメだ。
8時50分、バンコク国立博物館(National Museum Bangkok)入場(200B)。
国立博物館ではカメラOK(フラッシュ撮影はNG)をいいことに写真を撮りまくったが、あまりの展示品の多さにカメラのバッテリー残量がすぐに尽きかけていた。
博物館のショップでは、日本語の図録と伝統音楽のCDがあったので購入する。
結局、タイ語以外の図録を発行している博物館はバンコクだけだった。
12時00分、タマ大(Thammasart University)のブックセンターにて大学のロゴが入ったキーホルダーや文房具などを購入(173.7B)。
ここでは全品割引セールをやっていて、お釣りでついに25サタン硬貨にお目にかかった。
ちなみにここでカメラの電池残量が完全にゼロになる。
携帯バッテリーはチェンマイに置き忘れてきたし、スマートフォンは象乗りで落として、なぜか自撮り用のカメラは作動したが、前面のガラスが割れているため画像に変な光が入って使い物にならない。
デジタル化のおかげで随分旅行が便利になったが、それに反比例して携帯とカメラと充電池のトラブルは、旅行に重大な影響と結果を与える。
しかしながら、最終日という時間の制約から、このまま今日の午後を乗り切るしかなかった。
12時35分、ワットポー(Wat Pho)裏の食堂で昼食にする。
カオパッ、パッツイーイウ、タイコーラ(115B)
私は彼此15年も昔に夏休み休暇を利用して、ワットポーの学校で一週間マッサージを習ったことがあり、ここはその時毎日のように通っていた店だった。
今日もついでにマッサージを受けようと思って学校へ行ってみると、以前の場所には無く、付近を歩いて路地裏の目立たない場所に移転していたのを見つけた。
マッサージ学校だけでなく、ワットポー裏のこの辺りは路地奥にもゲストハウスや洒落たレストランができ、色んなものが変わってしまった感じで、昼食時のこの食堂だけが(料理の値段は上がったが)かろうじて昔のままの姿で営業していた。
13時25分、マッサージを諦めて、ターティェン(Tha Tien)の桟橋からワットアルン(4B)へ渡る。
桟橋では長蛇の列が出来ていて、今日が週末だから観光客で大混雑していることに気づいた。
13時35分、ワットアルン(Wat Arun Rajawararam)参拝(50B)。
(画像は2008年当時のもの)
ワットアルンは三島由紀夫の小説「暁の寺」の舞台になった寺院。ワットアルンの創建時期については不明だが、アユタヤ朝にはすでに存在していたらしい。1779年にビエンチャンから取り返されたエメラルド仏は、ワットプラケオが建立される1782年までこの寺院に安置されていた。寺院には高さ75mの仏塔が聳え、チャオプラヤー川から眺められる優美な姿はタイをを代表する光景の一つと言える。
ワットアルンの参拝中に、国立博物館で買ったお土産の入った紙袋をさっきの食堂に置き忘れてきたのに気がついた。
しかし、せっかく対岸に渡ったのだから観光を優先し、ワットラカンまで歩いて行こうとしたがあまりの暑さのためすぐに断念し、たまたま向こうから来たモタサイ(バイクタクシー)を捕まえて移動(40B)した。
13時50分、ワットラカン(Wat Rakhang Khositaram)参拝。
(画像は2008年当時のもの)
ワットラカンの前身はアユタヤ朝時代に遡る。寺院の名前はラマ一世の治世に敷地から鐘(ラカン)が発見されたことに因む。タイのお守りでは一番人気のプラソムデット(Phra Somdej)を作ったことで有名なソムデッドトー(Somdej Toh)師が住持を勤めた寺としても知られている。
ワットアルンやワットラカンでは気になるようなプラも見かけなかったし、やはり忘れ物が気になったので、結局早々に食堂に戻ることにした。
14時05分、ワットラカンから船でターチャン(4B)へ渡り、王宮の横を早足で歩いて、ワットポー裏の食堂に荷物を取りに行った。
店では忘れ物が席の下にそのまま置いてあって、私が礼を言うと、店の娘さんはやれやれといった表情をしていた。
14時35分、この日は凄い日差しと暑さのためバテてきたので、一旦ホテルに帰ろうと考え、ターティェンの桟橋に来たが、サトーンに帰るには別の船着き場に行けと言われた。
実はターティェンの桟橋は、土日はワットアルン行き専用となり、各駅停船のボートは来なくなる。
久しぶりのバンコクだったため、そんなこともすっかり忘れていて、ターチャンに引き返す羽目になった。
15時05分、ターチャンからサトーン(15B)へ、船からBTSに乗り換えて、サパーンタクシン駅からアソーク駅(44B)へ。
船着き場もBTS駅での切符売り場も観光客のもの凄い行列にうんざりした。
16時10分、アソーク駅に到着後、両替所で一万円を両替(レートは0.2844)し、ホテルに帰って休憩する。
さて、今夜の夕食はタイでの最後の晩餐になる。
しかし、帰国前日に生牡蛎3皿食べて飛行機で苦しんだ経験があるので、美味いからと言っても生ものや刺激の強いものは避けたほうがいい。
19時00分、悩んだ末に昨日と同じイサーン屋台に行ったが、土曜日は営業してなかったので、その近くにあったカオカームーの店に入った。
しかしながら、カオカームーサイカイ(50B)は脂肪分が多く、食べてる最中に少し気分が悪くなった。
昔はカオカームーが好きだった時期もあったが、それもこれも歳のせいかもしれない。
口直しに果物をと思ったら、昨日のフルーツ屋台も居なかったので、ソイカウボーイまで行って、水商売相手のフルーツ屋台でスイカ(20B)を買った。
20時10分、帰国前にマッサージを受けておきたいと考え、ホテルの近くでこの時間まで営業している店を探したがなかなか見当たらず、やっとソイカウボーイ近くの入口脇に「古式マッサージ」と書かれた店を見つけて入店(2時間500B)した。
場所が場所だけに警戒して「古式マッサージだけ」と念を押したにも関わらず、案の定マッサージの途中で「スペシャルはどう?」と切り出してきた。
実は夕食前すでに風俗店で一時間ほど遊んできたので断ったのだが、終わった後にもチップが少ないと文句を言われて、せっかくマッサージを受けたのに気分を害しただけだった。
22時10分、ホテルに帰る。
こうしてタイ滞在二十六日目、タイでの最後の夜は更けていったのでした。