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お風呂で映画『凶悪』観終わったった(゜ ∀゜ )!



『ロストパラダイス・イン・トーキョー』の白石和彌が、
ベストセラーノンフィクション「凶悪-ある死刑囚の告発-」を映画化した衝撃作。
ある死刑囚の告白を受け、身の毛もよだつ事件のてん末を追うジャーナリストが奔走する姿を描く。
主人公を『闇金ウシジマくん』シリーズなどの山田孝之が演じ、
受刑者にピエール瀧、冷血な先生をリリー・フランキーが熱演する。
それぞれの男たちの思惑が複雑に絡み合う、
見応えたっぷりの展開に引き込まれる。
ある日、ジャーナリストの藤井(山田孝之)は、
死刑囚の須藤(ピエール瀧)が書いた手紙を持って刑務所に面会に訪れる。
須藤の話の内容は、自らの余罪を告白すると同時に、
仲間内では先生と呼ばれていた全ての事件の首謀者である男(リリー・フランキー)の罪を告発する衝撃的なものだった。
藤井は上司の忠告も無視して事件にのめり込み始め……。



なかなか面白い映画でした。

凶悪…という二文字を、色んな視点から表現している作品。

人を殺すことを、まるでただの肉の塊を砕いたり焼いたり
人を物のように扱う、凶悪なヤクザ達の冷酷さ。

介護に疲れ、殺してほしいとヤクザに頼む家族の
凶悪な心の動き。

正論を守ろうとする主人公の、
周りを取り囲む社会と家庭で起こる、身近な凶悪の現実。

この作品を観ながら、もしかしたら私や
私の周りでもいつなんどき
その一歩を踏み出すかもしれないという
誰の心にも眠っている凶悪な感情に、気付かされてしまうような…

人との繋がりや、社会の構造
日本映画でしか表現出来ない部分が
本当にうまく盛り込まれています
それこそが、凶悪…

山田孝之、ピエール瀧、リリーフランキー、池脇千鶴
キャスト陣がそれぞれ、誰をとってもおいしい!!

4人それぞれの凶悪な部分、凶悪だと表現するまでのバックグラウンド
本当にうまく描かれている(・x・)

猟奇殺人、暴力、ドラッグ…
裏社会を派手に描いてくれていますが

その派手さが手伝ってこそ、ゾクッとするほど際立つ
極々普通の、一般家庭の中で起こる凶悪な出来事、心情こそ
この映画のタイトル、【凶悪】という言葉にピッタリで。

ただ怖いとか、恐ろしいとか、残酷だとか
そういうシンプルな言葉よりも
【凶悪】という言葉の中に盛り込まれている様々な悪を、
それこそ色んな視点から感じとる事が出来たとき

それを愉しんでしまっている自分自身に気付いたとき
その【凶悪】さにゾクッとするのが、
この映画の狙いなのかもしれない(゜ω゜;)

誰にでも凶悪な一部分がある、
誰でもすぐにその一線を越えてしまえば
【凶悪】そのものになる可能性は、ある。

よく出来てるなあ~(OvO)