終わりの見えないコロナ騒ぎのなか
仕事の仕方、仕事をする環境について模索されている方が
増えています。
私は自宅からほど近い場所に事務所を構えて早10年
都内の顧問先へ行くには地下鉄が4路線もあり
出張で空港を使うにしても羽田空港直結の地下鉄あり
交通至便なこの地を大変気に入っていました。
でも、コロナ感染拡大の収束が見えず
やむなく顧問先へは出向くことが減るうちに
自然と電話やメールやウエブ会議で
日々の仕事をこなすことが当たり前になり
やればできるじゃん、という風になり
なにも都心に事務所がなくてもいいのかなあ
と思うようになりました。
そんなときに、ふと思い出します。
去年の秋に行ったニューヨークのことを。
友人を訪ねて一週間余り滞在しました。
友人は誰もが知っている世界的な大企業の日本法人に入社後
めきめきと頭角を現し、昨春、ニューヨークへ旅立ちました。
世界中に拠点を置くその大企業を束ねるホールディングカンパニー
へ出向になったのです。
出向と聞くと何となく降格?という印象ですが
いやいや、まったくその逆で、
世界中の叡智が集められた頭脳集団の一人として
いわば日本代表として出向いたと言った感じでしょうか。
我が友ながらカッコイイ女性です。
自分がニューヨークにいる間に一度遊びに来ませんか?
来るなら10月が一番良い季節ですよ、と誘われて
思い切って一週間休んで行って来たわけです。
開業独立して以来、事務所を長期で留守にするのは
なんとなく気が引けて、それも連絡をとりづらい海外旅行は
週末いれて最大4日間しか無理・・・と自分を制して
せいぜい行けてハワイ止まりと諦めていました。
でも、昨夏色々とあり
少しゆっくりしたいという気持ちから
誘われるまま行ったところ
空港から彼女の運転する車で連れて行ってもらった自宅は
私がニューヨークに勝手にイメージしていた
怖いニューヨークではありませんでした。
ここは本当にNYなんだろうか?
というくらい静かな、緑の多い、行き交う人も幸せそうな
とても綺麗な街でした。
そして
職場は、そこからさらに車を15分ほど走らせた森の中に。
聞けば建物の周りにはシカやリスが普通に暮らしている
というではないですか。
最初の数日間は平日にもかかわらず
ずっと一緒に過ごしていたので
私のために有給休暇を取得してくれたの?
もうしわけないなあ・・・と思って尋ねると
時々電話会議すれば大丈夫だから
その間だけ一人で好きなことしててね
と言われて
私が素敵な草原を一人で散策して戻ってきたら
彼女は電話会議を終わらせていた・・・はい、終わったよ、と。
え?どういうこと?
今、思うと、それがテレワークだったわけですね。
当たり前のように彼女は既に実行していました。
私の住む世界とは雲泥の差があり
これは私には関係無い話だし、ごく一部のIT企業だからできること
と思っていましたが・・・いやいや今は私がやっていることです。
今、日本の多くのITでもない企業がやらざるをえないことです。
日本でもそのうち
都心から離れた森の中にオフィスを構えて
そこから少し離れた場所から通う
または、そのオフィスに居住して仕事する
そういう形が当たり前になるかもしれません。
いや、「かも」ではなく、なるでしょう。
ある意味、本当の豊かな暮らしですね。


