スイッチOTC薬控除 28年度税制改正 | 東京 後楽園で開業する女性税理士 高橋千亜紀 身近な話題から税金についてわかりやすく説明します。

昨日、329日に

平成28年度予算が参議院で可決・成立しました。

一般会計の総額が過去最大の967千億円余りとのこと。




この話に隠れそうな話題ですが
平成28年度税制改正関連法案も可決・成立しています。



その中には、前回のブログにて触れた

空き家売却した際の譲渡所得の特別控除の導入

もありますが、

今日はスイッチOTC薬控除について触れますね。



スイッチOTC薬とは、

調剤薬局やドラッグストアで病院の処方箋無しで

購入できる市販薬のこと。


従来、処方箋が無いと購入できなかった医療用医薬品を
店頭販売へ切り替えたという意味で「スイッチ」が名称に付いている。

自分で予防し、家庭内治療しることで
医療費を削減しましょう
という厚生労働省の推進策の一つとして設けられたにちがいない
スイッチOTC薬に対する医療費控除は
来年11日から施行されます。

皆さんがよくご存じの医療費控除は
10万円」を超える部分にしか適用されない制度
(所得が200万円未満の人は、所得の5%を超える額)
ですが、この新しいスイッチOTC薬控除は
12千円」を超える部分に適用されます。
該当する人が増えるでしょうね。

ところが、気を付けないといけない点があります。

従来の「医療費控除」との併用はできません。

しかもスイッチOTC薬控除の上限は10万円です。


スイッチOTC薬の領収書を集め
最大88千円控除する場合と
スイッチOTC薬以外の領収書を合計して10万円を
超える部分とを比較して
有利選択して還付申告しなければなりません。


色々ありますねニコニコ