昨日、3月29日に
平成28年度予算が参議院で可決・成立しました。
一般会計の総額が過去最大の96兆7千億円余りとのこと。
この話に隠れそうな話題ですが
平成28年度税制改正関連法案も可決・成立しています。
その中には、前回のブログにて触れた
空き家売却した際の譲渡所得の特別控除の導入
もありますが、
今日はスイッチOTC薬控除について触れますね。
スイッチOTC薬とは、
調剤薬局やドラッグストアで病院の処方箋無しで
購入できる市販薬のこと。
従来、処方箋が無いと購入できなかった医療用医薬品を
店頭販売へ切り替えたという意味で「スイッチ」が名称に付いている。
自分で予防し、家庭内治療しることで
医療費を削減しましょう
という厚生労働省の推進策の一つとして設けられたにちがいない
スイッチOTC薬に対する医療費控除は
来年1月1日から施行されます。
皆さんがよくご存じの医療費控除は
「10万円」を超える部分にしか適用されない制度
(所得が200万円未満の人は、所得の5%を超える額)
ですが、この新しいスイッチOTC薬控除は
「1万2千円」を超える部分に適用されます。
該当する人が増えるでしょうね。
ところが、気を付けないといけない点があります。
従来の「医療費控除」との併用はできません。
しかもスイッチOTC薬控除の上限は10万円です。
スイッチOTC薬の領収書を集め
最大8万8千円控除する場合と
スイッチOTC薬以外の領収書を合計して10万円を
超える部分とを比較して
有利選択して還付申告しなければなりません。
色々ありますね