出先で、息子の友達親子に行き会った
お母さんは、年齢は私より下だと思うけれど
抱っこ紐の中にほやほやの赤ちゃんを抱いていた
小さな手も、小さな顔もほわんとした髪の毛もかわいくて、
娘も「わぁ、かわいい」と声をあげていた
挨拶をして、少し立ち話しをしていると
赤ちゃんは、やっと二か月になったと言う
私が、(上の子と赤ちゃんと)二人ですか?と聞くと
「間に、小3の子がいるの」と答えた
さらに「その上は中学生3年生だから、もうこの子はみんなのおもちゃよー」と笑っていた
中3、小6、小3、0歳。
夫との子育てで4人育てることは想像もつかない
うちの事情を知らないお母さんは「まだ〇〇くん(息子)のうちも分からないよー」と笑っていたけれど
私は、もう夫とそんな事をする事自体、何年も苦痛だったなと思い返していた
引っ越してくる前の職場にも
すぐ上の子と9つあいて3人目の子がいる方がいて
その方も3人目を出産したのは40歳くらいで「予定外だったんだけどね」と笑っていた
考えたら、結婚した当初から我慢していた
夜遅くに帰ってきて、私が料理も洗い物も洗濯もして
何も手伝わず横になっている夫からうるさいと言われ、へとへとになってやっとの思いで簡単にシャワーを済ませ
横になれると思ったら夫から体を求められる
反対に家事どころかお皿もさげない、ごちそうさまも言わない夫が
夜中までゲームをしていて、私が先に疲れ果てて寝ていると
夫が寝るタイミングで起こされて体を求められることもあった
断ったら不機嫌になる
断り方もわからない
我慢していれば終わるとまで考えるくらいだった
こうやって、幸せそうに赤ちゃんを抱っこして
みんなのおもちゃよって笑って
仲良しなんだなぁと思った
体の関係がないことが悩みとか
そういったトピックを見ても、全然ぴんとこなくて
みんなそんなに旦那さんを愛しているんだ
どんな感じなんだろう、と私にはもう分からない感覚だった
仲がいい夫婦は、赤ちゃんがほしいわけでなくても
そういうスキンシップがあるんだという当然のことを
「そうだよね」と改めて思った
求められない、ではなくて
求められたらどうしよう、といつもおびえていた
子供も一緒に寝ていたし
私はまったく積極的ではなかったので
おそらく夫は私が避けていることに気づいていて不満だったように思う
私が休みの日に夫が知らないうちに有休をとっていたこともあって
二人きりになってしまうと思い
さっと血の気が引くくらい恐怖や嫌悪感を感じたこともあった
体の関係だけじゃなくて
せっかく休みで、お迎えまでの半日、自由でいられるはずの日が台無しになったという気持ちも大きくて
でも、この結婚生活は死なない限り終われない
女は受け身だから嫌でも逃げられないと思っていた
夫とのパートナーシップは我慢や恐怖、嫌悪感でいっぱいだったのに、
夫にたいしてそう思ってしまう罪悪感や
いいお母さんでいることや、夫婦であり続ける義務感が上回っていた
