不動産コンサルテイングマスター 相続対策専門士は、これからメイン業務として取り組んでいきたいこと。
「相続」には、
「納税対策」と
「争続としないための対策」
そして
「相続後の分割方法」
「二次相続対策」
と、お客様の目的はさまざまです。
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この度、私がお手伝いをさせていただいたのは、「事後の争続の将来に向けての解決」でした。
10年以上前、当事者が弁護士を入れて争い、弁護士の指導(依頼した相続人は、自分がとんでもないことをしてしまったことを後から悔みました)により、先祖から続いた数か所の不動産がすべて法定相続人全員の共有となっておりました。
「遺留分請求の判決」により、土地を売却して、金銭分配を成したものの
残ってしまった「共有持分」のままの不動産。。。
その持分を持っているのは、「遺留分請求をしたかったわけではない、相続人」つまり「あえて請求するつもりがなかった者」の持分が残ったまま
しかし、この相続に無関心な遠く離れた親族にも持分を持ってしまったために、とにかく連絡を取らなければならない・・・
連絡が取れたとしても、「私には無関係、ほおっておいて!」と会うことができない。
そして他の親族である持分者同士も
相続後から10年以上も、さらに「猜疑心」が先行して、正面切って話し合いができない。
近所にも立ち寄れない。
近所に住まう親族は、道路を隔てて、神経をびりびりさせてすれ違う。
・・・といった状態。
成長した子が、「居宅を建て替えたい」とおもってもできない。
妹家族も、持分土地の上にある古い居宅をきちんと自分たちの所有権にして、建て替えたい、ができない。
固定資産税の納税や、下水道負担金の分割支払いや、駐車場運営してるけど、それ以上のことはできない。。
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「どんなにしんどくても、しなければならないこと」
「今、しておかなければ、子供たちがさらに苦労すること」
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「納税も含め、必要金額の予算と支払い可能額を決めましょう」
「結局、持分者全員の「気持を計ること(知ること)」をはじめましょう」
↓ ↓
A 「協力はしなくてはいけないことを分かるけど、所得が一時的に増えたら、いろいろ料金が高くなるから困るのよォ、気持ちだけでいいから、納税がいらないようにしてほしいわね。
えっ!?この期間に亡くなった主人の相続もしなくてはならないの?
書類を集めるだけでも大変、あなたが代理にしてくださるの?」
「贈与」となったが、本件土地の実勢価格は、どんなにこねくり回しても、安くはできない。
相当な贈与税が必要だった。
B 「お金が必要です。所得税を払っても、持分を正当な価格で購入して欲しい」
「売買」持分を実勢価格で購入し、今年三月に申告納税をすまされました。
以後は、仏さんにお花を届けられたり、墓参りもできるようになりました。
C 「持分と今住んでいる土地の底地(持分評価と相当の)とを交換して欲しい」
「交換」 最初は、持分評価と相当の面積を分筆することに対し
「最初はそんな主張ではなったのに、なぜそんな面積を分けなくてはならないのか?」
過去からの経緯を語り始めると、互いの主張に交点はなく、さらに猜疑心は深まるばかり。。。
私は、
「先(将来)の話をします。
過去の話は一切聞きません。」
と断言しました。
そして
子の意見、
「分筆する面積をけちって時間をかけるより、一刻も早く100%の所有権となし、これまでのストレスから解放されよう! そして子の住宅ローンを利用して、親子二世帯住宅を早く完成させよう!」
と、腰をプッシュしました。
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そして
この11月、本件二つの土地は、更地化され、
どちらの土地も、それぞれ「地鎮祭」をすまされた、とのこと。
そして
一方の建築をされる会社の専務さんが、おっしゃいました。
「えっ!話ができない状態のご親族間とは、全く想像がつきませんよ。
工事車両もいいよ、いいよ、と提供してくださるし、笑顔満開ですよお」、と。
私には、皆さんの笑顔が見えるようです。。。
新築が完成したら、お祝いに訪ねてみようと思います。
「時間」をかければ「解決」できるものではなく、
本当に、長い時間苦悩し、考え、気持ちの整理や処理をしました。
でも、やり遂げられました
これが、私の”やりがい”と”達成感”です。