青森ねぶた 起源・歴史 題材
日本や中国の伝説や歴史上の人物、歌舞伎、神仏などを題材にすることが多いが近年では地元の伝説や偉人、テレビ番組(特にNHK・大河ドラマ)などを題材にすることもある。三内丸山遺跡が発掘された翌年の1995年には、縄文を題材にしたものが登場した。青森市初代名誉市民である棟方志功の生誕100周年となった2003年には彼の版画を題材にしたものが登場した。
昭和30年代ごろまでは歌舞伎・中国の伝説(三国志・水滸伝)・合戦物が大部分を占めており、中でも北川は同じ題材をほぼ毎年何度も制作していた。昭和40年代になると、それら以外にも様々なジャンルが増え、昭和50年代末頃には郷土(青森)のジャンルが確立された。現在では、これまでと同じ題材でも、構図に多くの工夫を凝らし、その結果毎年より高い水準となっている。また新たな題材に挑むねぶた師も存在しており、彼らによって新たな表現方法も開発されている。青森以外の地で開催される(以下、遠征と表記)場合には開催地に合わせた題材を選ぶことになる。