大塩八幡宮 境内社 ①
· 高岡神社
(たかおかじんじゃ)
- 素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る。古くは大己貴神(おおなむちのかみ)と少彦名神(すくなびこなのかみ)をも祀っていた。もともとは当社の南の高岡峰に相当の規模で鎮座していたが、昌泰元年(898年)に時の神主清原光重が参詣の便を考えて当社境内に遷座したと伝える。『延喜式神名帳』に記載される式内小社「高岡神社」、越前国の国内神名帳である『越前国内神名帳』の「従五位高岡神」の論社とされる。
· 天八百萬比咩神社
(あめのよろずひめじんじゃ)
- 伊邪那美神(いざなみのかみ)を祀り、古くは玉依姫(たまよりひめ)と倭姫(やまとひめ)をも祀っていた。もともとは当神社の西南桜井峰に鎮座していたが、文暦2年(1235年)に当神社境内に遷座したと伝える。式内小社の「天八百萬比咩神社」の論社。
· 天国津彦天国津比咩神社
(あめくにつひこあめくにつひめじんじゃ)
- 伊邪那岐神(いざなぎのかみ)・伊邪那美神を祀り、もとは2社別々で境外に鎮座していたが、慶長3年(1598年)に現在の1社に遷座したと伝える。それぞれ式内小社の「天国津彦神社」・「天国津比咩神社」、また『越前国内神名帳』の「正四位 天国津彦神」、「正四位 天国津姫神」の論社。
なお、天八百萬比咩・天国津彦・天国津比咩神社は、式内社であるとすればいずれも斉衡3年(856年)に官社に預かり、その11日後に従四位下に叙されたことになる。