倭文神社 ①

 


倭文神社(しとりじんじゃ、しずりじんじゃ、しどりじんじゃ、しとおりじんじゃ)という名前の神社は日本全国にある。



いずれも機織の神である建葉槌命たけはづちのみこと。タケハツチ。天羽雷命・天羽槌雄・武羽槌雄などとも)と天棚機姫神あめたなばたひめのかみ。たなばたひめ。天之八千千比売・天衣織女などとも)を祀る神社で、建葉槌命を祖神とする倭文氏によって祀られたものである。その本源は奈良県葛城氏葛木倭文坐天羽雷命神社(かつらきしずりにいますあめのはいかづちのみことじんじゃ。倭文神社(しずりじんじゃ)とされている。しかし、絹織物の技術は仁徳天皇により導入振興されたとされるも、崇神天皇期(10代)にその創始を唱える倭文神社もあり、日本(倭)においていつ頃どこで絹織物が発達したかを考えるうえで、この神社のある場所や由緒は貴重な資料といえる。