鳥之石楠船神 解説

 


神名の「鳥」は、船が進む様子をが飛ぶ様に例えたとも、水鳥が水に浮かんで進む様に例えたともされる。「石」は船が堅固であることの意、「楠」は、船は腐食しにくいの材で作られていたことによるかとの説が一般的である。




建御雷神が天鳥船とともに天下ったのは、雷神は船に乗って天地を行き来すると考えられていたためかとも推測される。




神名から船の神、運輸・交通の神とみられるが、鳥之石楠船神を祀る神社は少ない。鳥之石楠船神(天鳥船神)を祀る神社には、


神埼神社こうざきじんじゃ。千葉県香取郡 神崎町(こうざきまち))、


隅田川神社すみだがわじんじゃ。東京都墨田区)、


大鷲神社おおとりじんじゃ。横浜市南区)、


鳥船神社とりふねじんじゃ。埼玉県所沢市


などがある。また、『先代旧事本紀』の天磐船を祀るものとして、


磐船神社いわふねじんじゃ。大阪府交野市


などがある。