忌宮神社 特殊神事 御斎神事(おいみしんじ)
例祭は12月15日である。その前の12月7日夕刻から15日暁までは「御斎祭(おいみさい)」として、境内に注連縄を張り巡らし、一般の人の参拝をできないようにし、神職も境内の外へ出ないという厳重な物忌みが行われる。御斎神事中は深夜に様々な秘祭が行われる。この間、神職は風呂に入れず、髭も剃れない。また、日々の食事も制限され粥と漬け物、お湯だけで過ごし、15日暁の忌明けと同時に身を清め、例祭に備える。神事の開始を告げる境外摂社 守宮司神社(しゅぐうじじんじゃ)での板神楽神事を始め、御衣(ぎょい/みぞ/おおんぞ)・御神宝調製、三朝神事、全神職の海中潔斎、御衣・御神宝奉納の御祭が主な祭である。長門一の宮である住吉荒魂本宮(すみよしあらたまほんぐう)でも概ね同様の神事が行われる。
16日の夕刻には御斎神事と例祭の無事終了の報告を守宮司神社で行い後烏神事と呼ばれ、忌宮神社を上位の神職から出立し、後烏神事後は下位の神職から忌宮神社へ帰社する。帰社の際、惣社町の町民が囃歌と共に見送る。