福山八幡宮 年中行事 薪能(たきぎのう)

 


薪能(たきぎのう)とは「薪の宴の能」という意味で、本来は奈良の興福寺(こうふくじ)に薪を献進する際に行われたのこと。その後いったんは絶えたものの、近年簡略化して復興し、夕方暗くなってから、薪の火を照明代わりにして野外で行う納涼能のことも薪能と呼んでいる。夜の海や林を背景にして薪の明かりで演ずる能は、幽玄がさらに増して迫力があり、新たな人気を得ている。



福山藩の歴代藩主を奉納された歴史にちなみ、御鎮座300年を記念して1986年(昭和61年)より毎年7月28日に恒例行事として開催。特設舞台にて篝火の揺れる炎に照らされて、演じられる。観世流(かんぜりゅう)大蔵流(おおくらりゅう)喜多流(きたりゅう)の各流派が基本的には隔年にて上演。