伊豆山神社 歴史 ①
創建の年代は不詳だが、社伝によれば孝昭天皇(こうしょうてんのう)の時代(紀元前5世紀~紀元前4世紀)とされる。古くは以下の名で呼ばれた。
· 伊豆大権現
(いずだいごんげん)
· 伊豆御宮
(いずおんみや)
· 伊豆山
(いずさん)
· 走湯大権現
(そうとうだいごんげん、麓の海岸に点在した温泉・間欠泉(かんけつせん)に由来し、推古天皇3年(594年)に朝廷から贈られた名とされる)
· 走湯山
(そうとうさん)
当初は日金山(ひがねさん)の山上にあった。その後については諸説があるが、本宮山(ほんぐうさん)を経て、承和3年(836年)に甲斐国の僧・賢安(けんあん)により現在地へ遷座したとの説が有力である。
仁徳天皇が勅願所としたとされるため歴代皇族の崇敬が篤く、清寧(せいねい)・敏達(びだつ)・推古・孝徳(こうとく)・後奈良(ごなら)の六天皇の勅願所となったと社伝に謳われており、特に後奈良天皇は自筆の般若心経一巻(重要文化財)を奉納している。