行幸 記念切手

 

台湾総督府1923年(大正12年)に皇太子時代の昭和天皇が台湾を行啓した際に1銭5厘と3銭の記念切手2種を発行している。

 

 

切手の発行権限は逓信省(現在の日本郵政)にあったため、形式的には日本国内全域で使える切手であったが、発売されたのは東京中央郵便局及び台湾総督府管内の郵便局でのみであった。描かれていたのは台湾一の高峰であり当時日本一高い山であった新高山(現在名玉山(ぎょくざん、ユイシャン)である。なお、この切手は行啓日初日の4月9日に発行予定であったが、4月1日に北白川宮成久王(きたしらかわのみや なるひさおう)が自動車事故で薨去したため、行啓が延期され発行も延期になった。そのため切手は行啓が行われた4月16日に発行された。