荒神 仏教における荒神信仰
· 三宝荒神(さんぽうこうじん/さんぼうこうじん)
仏教系では仏・法・僧の三宝を守る神様とされる。荒神の尊像は、三面六臂または八面六臂(三面像の頭上に5つの小面を持つ)であり、不動明王に通じる慈悲極まりた憤怒の形相である。六臂の持ち物はその像によって差異があるが、一般には 右手…独鈷(どっこ)・蓮華・宝塔(ほうとう。五鈷杵(ごこしょ)・金剛剣・矢)。左手…金剛鈴・宝珠・羯磨(かつま/こんま。金剛鈴・弓・戟(げき)または槍)のような形がとられている。江戸時代には民家の台所には必ずといってよいほど祀られていた。そしてその祀り方は御札あり、御宮あり、幣束もあっていろいろな形がとられていた。
ここにいう三宝(=仏法僧)とは、
· 仏法僧の本質は真理の一体化であるとする(同体三宝の説)
· 仏法僧はそれぞれ別の姿であるとする(別三宝の説)
· 仏法僧は仏教を維持し伝えて行く上の三宝で仏像と経巻と出家僧の三つを言う説
すなわち仏教で最も尊いものを宝に例えたもの
1 仏=仏様:悟りを開き衆生を教え導く者
2 法=教え:仏の説いた真理
3 僧=お釈迦様の教えを守る人達:仏教教団 と説かれていたらしい。