黄泉醜女(よもつしこめ)
黄泉醜女(よもつしこめ)は、日本神話に伝わる黄泉(よみ)の鬼女。予母都志許売とも呼ばれる。
恐ろしい顔をしており、一飛びで千里(約4,000キロメートル)を走る足を持つ。イザナミが自分との約束を破って逃げ出したイザナギを捕まえるため、黄泉醜女にイザナギを追わせた。イザナギは蔓草(つるくさ)で出来た髪飾りを投げつけたところ、そこから山葡萄(やまぶどう)の実が生えた。黄泉醜女はそれに食いつくも、食べ終わると再びイザナギを追いかけた。次にイザナギは右の角髪(みずら)から湯津津間櫛(ゆつつなくし)を取り、その歯を折って投げた。すると今度はタケノコが生えてきて、黄泉醜女はまたそれに食いついた。その間に、イザナギは黄泉醜女から逃げ切ったという。