横難横死(おうなんおうし)
横難横死(おうなんおうし)とは、予期しない災難や非業の死をとげること。
原義
“横”とは、“枉”(おう、ま・げる)に通じ、横道に逸れると同じ意味で、
1 まっすぐでない、正道に外れたこと
2 よこしま、本筋でないこと
などの意味がある。
したがって、
· 「横難」とは、思いがけない・予期しない、まともでない、不慮の災難
· 「横死」とは、思いがけない・予期しない、まともでない、不慮の死
すなわち、殺害や災害、事故などによって、本来の天命をまっとうせず、非業の死をとげること。変死など。
なお“枉死”は、『後漢書』天文志下などにも、その用法があり、和語で言われる「横様の死」は、横死の訓読語になる。
またこの類語に、横病(おうびょう)があるが、これも思いがけない病気、不慮の病にかかるという同じような意味がある。