臘八節(ろうはちせつ)
臘八節(ろうはちせつ、またはラーバージェ)は中国で陰暦臘月(ろうげつ)八日(12月8日)に五穀豊穣を祝い、まもなく春節(しゅんせつ)を迎える準備をするお祝いの日としている。
お祭りの起源
もともと中国古来の伝承で、12月に「臘祭」(ろうさい)を祝い、その年の豊作を感謝した。紀元5世紀ごろから、12月8日に祝われることになった。
また中国仏教の伝承では、釈迦牟尼が苦しい断食の修業中にスジャータという女性がお粥(かゆ)を食べさせてくれて、それで元気が出て、悟りに至ったのがこの日だという。他の伝承では、6年の歳月を毎日一食の断食修業の後に、この日の暁の明星を見て菩提樹のもとで悟りを開き、五穀の入ったお粥を食べたという伝承に基づいている。
中国では
臘八粥(ラーバージョウ)と呼ばれる、おもに小豆、緑豆、豌豆(えんどう)、粟、もち米、トウモロコシ、高粱、小麦など8種類の穀類を入れて、甘い味を付けたお粥を食べる習慣があり、いまでもこの頃にあるとスーパーに臘八粥の材料を売っていて、広く祝われている。中国南部では、この習慣は少なくなっている。
中国の古い習慣では、臘八節が終わると、旧暦12月23日に竈王節(そうおうせつ。祭竈節(さいそうせつ))があり、間もなく大晦日(おおみそか)と春節を迎える。
日本の沖縄県では
沖縄県では、琉球王国時代からの習慣で、旧暦12月8日には「ムーチー」(餅)を作り、特に子供たちの魔よけとした。