法会(ほうえ)
法会(ほうえ)とは、仏教において仏法を説くためや供養を行うための僧侶・檀信徒の集まりである。特に大きな法会は大会(たいえ・だいえ)と称されることがある。
法会は、古くからインド・中国でも降誕会(ごうたんえ。灌仏会(かんぶつえ))や成道会(じょうどうえ)は行われており、日本では、蘇我馬子がすでに法会を行っていた。奈良時代には宮中の御斎会・興福寺の維摩会(ゆいまえ)・薬師寺の最勝会(さいしょうえ)、平安時代には法勝寺(ほっしょうじ)の大乗会(だいじょうえ)・円宗寺(えんしゅうじ)の最勝会(さいしょうえ)・法華会(ほっけえ)の3つの法会が重要視され、この3つの法会の講師(こうじ)を務めた僧は三会已講師(さんえいこうじ、略して三会已講、已講ともいう)と称された。
その後、法会は追善供養などで行われる法要(法事)などと同じ意味で使われるようになった。なお、宗祖や高僧の忌日にその画像(御影)を掲げて供養する法会のことを御影供(みえいく、みえく)と称するが、特に真言宗において日本真言宗の祖である空海の月命日である21日に行われる御影供(みえいく、みえく。3月21日に行われる御影供は正御影供(しょうみえく)という)は有名である。