門前町(もんぜんまち)



門前町(もんぜんまち)とは、有力な寺院神社の周辺に形成された町のこと。大規模で多くの参詣者を集める神社や寺院の前に、社寺関係者および参拝客を相手にする商工業者が集まることによって形成される。



広義には、寺院・神社の信徒が近隣に集落を形成した寺内町(じないちょう、じないまち)・社家町(しゃけちょう、しゃけまち)も含めて門前町という。規模が大きいものを宗教都市境内都市として定義する場合がある。歴史的な市街地の成立場所には、城、湊、市場、相場などがあるが、社寺もその一つである。神社の場合には鳥居前町(とりいまえまち)ともいう。

特に現在も門前町としての歴史的風致をとどめている地区は重要伝統的建造物群保存地区に選定されて保存措置が講じられている。