墓(はか)


(はか)は、遺体(または遺骨)を葬り、故人を弔う場所。墳墓(ふんぼ)、墳塋(ふんえい)等ともいう。一般に墓石墓碑(ぼひ)などを置く。また、この墓石・墓碑指してということもある。


などの有力者は巨大な墓を築くことが多く、それらは単に死者を祀る場ではなく、故人の為した業績を後世に伝えるモニュメントとしての性格も帯びる。王や皇帝の墓は法令または慣習により、、陵墓と呼ぶ。また、古代日本では墓を「奥都城奥津城(おくつき)」と呼んでおり、これにならって、神道墓をそう呼ぶ。

なお、実際に遺体遺骨埋葬する場所である墳墓は「築く」といい、その位置や故人の名を刻んだ墓石や塔は「建てる」という。これを建てた人という意味で建立者の名を刻む場合は、ほとんどが「建之」の字を当てる。

また、「墓場」という語は、墓地埋葬される場所)と刑場殺害される場所)の2種類の意味があり、文脈で意味するものが異なる。例えば、映画や小説などのフィクション作品で見られる「ここが貴様の“墓場”だ」という台詞では、“墓場”は、いわゆる“刑場”を意味する。

死者の霊を祀ったり慰めるための施設として廟(びょう)神社慰霊碑などが建設されることがある。