焼香(しょうこう)
焼香(しょうこう)とは、仏教において、香を焚くこと。特に、仏や死者に対して香を焚いて拝むこと。焚香(ふんこう)ともいう。塗香(ずこう)に対する言葉。
線香(せんこう)で行う場合と抹香(まっこう)で行う場合がある。線香焼香は、日常のお参りに用いられるもので、一般には「線香を上げる」と言われる。抹香焼香は、細かくした香(抹香)をつまみ、香炉(こうろ)にパラパラと落として焚くもの。通夜、葬儀、法要などで行われる。一般には、こちらを焼香という。ここから抹香を指して焼香ともいい、むしろ抹香はこちらの呼び方が通りが良い。
心と身体の穢れを取り除き、清浄な心でお参りする際の作法とされる。左手に数珠(じゅず)を掛けて右手で焼香をする。親指、人指し指、中指の三指で香をつまむが、作法は宗派によって異なる。