十誦律(じゅうじゅりつ)
十誦律(じゅうじゅりつ)とは、仏教教団における規則や作法、戒律などをまとめた律書のひとつで、説一切有部によって伝承されてきたもの。四分律(しぶりつ)・五分律(ごぶりつ)・摩訶僧祇律(まかそうぎりつ)とともに四大広律(こうりつ)のひとつに上げられている。
404年から409年にかけて弗若多羅(ふにゃたら)・鳩摩羅什によって漢訳され、61巻からなる。
主な内容
§ 比丘戒(びくかい)257条
§ 雑誦(ざつじゅ)など17条
§ 教団組織などに関する規則
§ 比丘尼戒(びくにかい)355条
主な文化財
§ 重要文化財
§ 石山寺(滋賀県大津市)『十誦律第五十二』
§ 滋賀県指定有形文化財
§ 財団法人布施美術館(滋賀県長浜市)『十誦律巻第五十一』