法(ほう)(仏教)



仏教における(ほう、: धर्म, dhárma, ダルマ(ダーマ)、パーリ語:dhamma, ダンマ)とは、三宝のひとつで、本来は「保持するもの」「支持するもの」の意で、それらの働いてゆくすがたを意味して「秩序」「掟」「法則」「慣習」などを示す。仏教ではこの法の概念を重要視し、いろいろな使いかたや意味づけがなされており、この法ということばで、法則真理を示し、それから教法や説法も指し、存在を意味し、具体的な存在を構成する要素的存在を意味する。仏教における法を内法(ないほう)と呼び、それ以外の法を外法(げほう)と呼ぶ。


ダルマは「たもつ」「支持する」などの意味をもつ動詞 (dhR) からつくられた名詞であり、漢訳仏典では音写されて達磨(だつま)、達摩(だつま)、曇摩(どんま)、曇無(どんむ)などとなり、通常は「法」と訳されている。