Amazonや楽天は、スーパーやコンビニよりもはるかに多いその商品群で「小売り」を再定義してしまいました。
また、Googleとその傘下であるYouTube、Facebookとその傘下であるInstagram、そして、ヤフーやTwitterなどが、新聞やテレビから「広告」を奪い、再定義してしまいました。
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TSUTAYAは人々のライフスタイルを変えてしまいました。
毎週、お気に入りの新譜CDや映画DVDをレンタルし、翌週に「返却したついでにまた借りる」という謎サイクルが生活に組み込まれました。
友達が旅行から帰ってきたら「もうTSUTAYA行った?」と冗談混じりに聞くほどの盛況ぶりだったのです。
しかし、時代は移り、「音楽」や「映像」はデジタル化され、安価で手軽にスマホやタブレットで再生できるようになりました。
同様にスマホカメラはデジカメを代替してしまいました。
ところで、今でもカルチャーコンビニエンスクラブは就活で人気があるのでしょうか。
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かつて古本屋といえば「さびれた店構えに、雑然と並んだ黄ばんだ本、そして頑固そうなオヤジ」という三連コンボでした。
そこに颯爽と現れたのが「ブックオフ」です。
行き届いた従業員教育や、買い取りから陳列までを高効率なマニュアルで徹底し、古本屋のイメージを一新しました。
しかしながら、こちらもネットオークションの登場により、業績は悪化、業態転換を迫られています。
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インターネットの登場は、このように身近なものを再定義しつづけています。
金融が次の大きなターゲットになりえます。
さて、教育は今後どのように再定義されるのでしょうか?
答えはわかりません。
しかし、TSUTAYAを窮地に追い込んだのはGEOではありません。
朝日新聞から広告を奪ったのは読売新聞でも地域のフリーペーパーでもありません。
キャノンからデジカメを奪ったのはソニーではありません。
業界を揺らすのは「第三者」なのです。
しかも、想像を超えるスピードでやってきます。
ですから、ケーススタディが通じない、つまり過去からは学べないのです。
「現在から学ぶ」
これがテーマになることだけは間違いないでしょう。
繰り返しになりますが、
教育は今後どのように再定義されるのでしょうか?