・対象市場が狭すぎる
黎明期や成長期には「縮小特化」はうまくいく。
しかし、成熟期に、成長期と同じような縮小特化戦略を固持するのは間違いである。
成熟期に、衰退を招くのは、実は過度な「選択と集中」が原因である。
たとえば、公立高校入試の「一本槍」では、市場の変化や、強力な競合の参入に耐えきれない日がやがて訪れる。
・異業種や異分野への規律なき飛躍
不動産投資や、飲食店の展開などまったく事業シナジーを持たない分野に進出する。
これはもはや教育産業ですらない。
その分野にはその分野のプロや先駆者がいる。
・市場対象が広すぎる、展開が速すぎる
幼児から社会人までを1ブランドで展開していたり、塾の人材募集や育成スピードを超えて教室を増やし続ける。
結果として、各セグメント、各教室ごとのサービスの質が落ち、中長期的には衰退を招く。
・経営者や経営幹部がコンピューターに疎い
塾の広告手段は、旧来の折り込みチラシから、完全にインターネット広告にシェアを奪われた。
同様に、教務システムや教務自体も、コンピューターやインターネットによる効率化が進んでいる。
しかし、いまだに、ガラケーを使い、検索エンジンさえまともに使えない塾経営者や経営幹部がいる。そんな塾では、広告手段のみならず、インターネットでサービスを提供することは困難である。