今日は多少調子が良かったので、久々にヘルパーさんとおしゃべり。

父の介護第三段階(笑)くらいだったろうか、父にオムツが必須になった頃、ヘルパー事務所のほうから当座の使用にと介護用オムツを一袋頂いた。

それまでも用心のために(父は腸を切って短かったので粗相がたまにあった)履くタイプの薄手オムツは自宅にあったのだけど、介護でのオムツ交換は履くタイプだと負担が大きいので、テープタイプのオムツに一時替えなければだったので大変助かった。

その折に代金を支払おうとしたのだけど、いつか余ったものがあった時にでも寄付という形で返して貰えばいいですよとのお返事でまたまた感謝だった。結局はポータブルトイレを使えるようになったり、腰椎の圧迫骨折で完全寝たきりになり入院したため、結局市から支給されたオムツ券も使うことがなかったのだけど。

そのことを片付けている際にふと思い出して余ったストックのオムツを探してみたものの、生憎封を開けたパッドしかなかった。

そういえば従姉妹の旦那さんが膀胱がんになり、オムツを一時使うことになっていたので(今は再手術でストーマ)、従姉妹に渡したのだった。

寄付のために新しく買うのもなぁと思い、パッドを使う方も利用者さんにはいるだろうし、衛生品だけど封を開けたといっても一二枚取り出しただけで剥き出しというわけでもない。見回すと父が粗相した際に用意した肘までの使い捨て手袋と通常サイズのものも殆ど手付かずに残ったままだった。もしやいずれ母に必要になるかもしれないけれど、トイレに行けなくなったらもう私の手には終えないし、使うこともないだろうと、パッドと共にヘルパーさんにお礼の手紙と経緯をメモして事務所に持って行ってもらっていた。

それキリ私の体調も悪く、顔を合わせてなかった。

顔を見てヘルパーさんが、実際にわざわざオムツを返す方は殆どいないし、気にしなくてよいので返しましょうか?とのこと。

しかし、当面必要ないし、是非事務所でお使い下さいと言ってきづいた。

そうだった、このヘルパーさん自身もずっと自宅で御歳100歳を越したお母さまの介護をされていたのだった。

「もし、事務所で必要でないなら、お母さまの介護にお使いくださっても」というと、声をひそめて「実はウチのも亡くなったんです」とのことびっくり

父のことで私も大混乱中だったので余裕がなかったのだけど、そういえばやけに疲れたような感じが目について思わず声を掛けたことがあったような。聞けばウチの父は年末、その方のお母さまは2月のことだったらしい。大体同じ時期と言っていい感じ。なんと108歳の大往生といえるかも。

ただ長い介護はさぞかし大変だったろうと思うけど、最後は病院に10日間ほどいただけで意識も一度戻って親戚などの面会を受けられて穏やかに亡くなられたらしい。

ただキッカケが室内で転びオデコを打ったので検査してもらわねば困るという訪問医師が強く言ったために(おでこは腫れていたものの様子は変わらず意識もしっかりあったらしい)だったのが、検査に連れて行かないわけにもいかず、受診させたところ、脳の検査だけあって、造影剤など強い薬を使ったためか意識を失い、一度は朦朧としながらもいしきが戻ったもののまた人事不省となりそのまま亡くなられたらしい。

苦しむこともなかったらしいのが幸い。

ヘルパーさん自身も幸せな最後と思っているようだし、御歳108ならば、検査云々でなくともいつ何があっても不思議ではない。寿命を真っ当したのだろう。

その入院の時に下血があったため購買部で買ったのがたまたまそのウチに残っていた軟便用のパッドと同じものだったらしい。

その際になかな入手しにくい病院施設用なもので貴重?だと説明されたらしく、勿体無いと言われたのだけど、戻されてもやはりまた必要になるか微妙だったのでやはり事務所で必要な方に使って欲しいと引き取って欲しいとお願いした。パッドとはいえ嵩張るし💦

ただ確かにドラッグストアなどでは見つけられず、下痢が酷かった時だったので漏れもなく優れものではあった。

ひょんなことから、ヘルパーさんの事情をきいてしまったけれど、母が気にしてはという配慮もあるのか、また事務所にも亡くなられたことを伝えてないらしく、内緒にと念を押された。

49日も終えたのだけど、ヘルパーさんもまだ納骨はしていないらしい。

ご自身も自分が亡くなった時にはお葬式はせず直葬して欲しいと息子さんに伝えたらしい。一周忌もするつもりがないらしい。出来れば私もそうしたいので、深く頷いてしまった。

もうひとつ共感して話したたのが「もう少し優しくしてやれば良かったと思うこともあるけど、やっぱりそれは限界を越えていて無理だった」ということ。

それに関しては痛いほどよく解る。

もちろん亡くなってみれば後悔がないわけではないけれど、特に自宅介護となると自分自身に全く余裕がなくなる。多少なりとも距離があれば多少違うかもしれないけど、それでも私は入院中もあれ以上はどう考えても無理だったので後悔はしていない。

やり切ったとはとてもいかないけれど、仕方なかったのだと納得している。

邪推かもしれないけれど、ヘルパーさんもそんな様子にみえた。


まだ母を看取らねばとは思うものの、最近自信がなくなる一方うーん

介護しているというほどのこともない放置状態だけど、コチラもコレが精一杯。

もう少し優しくと思わないではないけれど、やはり精一杯だ。

もう情け無い娘で育て方を誤ったと思ってもらうしかないと開き直っている。




そういった思いは別として、兎にも角にもヘルパーさん、長い長い介護本当にお疲れ様でした。

お母さまのが冥福を心よりお祈りしています。