こちらは思い出し日記でお届けしております。

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はじまりは じーさん先生 生検の結果 入院 手術跡 不穏な音 

診察室の惨劇なんか赤いデキモノ ちょっとした衝撃 

病理検査結果

 
癌の種類がちと質悪いもんだったので、ホケンで抗がん剤を決めた。
今目に見える癌はない。取り切れてるはず、だけど保険はかけとくもの。
 
乳癌は抗がん剤開発がとっても進んでいて、種類もたくさんあって、効果も上げている。
私に適した抗がん剤は、2つに絞られた。
アンスラサイクリンとタキサン。
先生が、それはどんなものなのか、副作用はこういうのが出てくる、回数は~と説明しながら、紙にサラサラサラーッと書いてくれる。
診察の後これをくれるわけだけど、手術の説明んときも図説混じりに書いてくれてとてもわかり易かった。
EC三週間おき4クールと、タキソール一週間おき12クール。
 
タキソテールは三週間おきで回数は少ないけれど、副作用はその分強いと聞いた。
その頃には仕事復帰していないとクビ宣告されていたので、少しでも副作用が少ない方を選んだ。
 
 
さて、抗がん剤を決めたものの、とてーも不安な事がありあり。
 
天敵の点滴ニヒヒ
ヤツとは仲良くなれない、一生。
それは記憶に残る最古の入院で、幼稚園の時。
腕に重症の火傷をおった私は、移植やなんやでだいぶ入院したのだけど、その時の点滴がものすごーく痛かったトラウマで、もうとにかく駄目。
私をおとなしくさせるには点滴に繋げは瀕死になると自負するほど苦手だ。
おまけに、血管が隠れやすい。
一発でライン確保してもらえなそう…いやしてもらえない!
最近では検査のときの点滴でだいぶ失敗され、更衣室に点滴繋がれたまま一人で待機させられてる合間に号泣して迎えに来た検査技師さんがだいぶビビって引いていたチーン
 
そんな天敵と16回あいまみえるか?! できんのか?! 耐えられんの?! 己と己の血管!ガーン
点滴だけじゃないんだぞ。毎回、最初に血液検査で針刺すんだぞ。最低でも32回も右腕だけに刺すんだ。
絶対指したくない部位、手の甲にだって絶対ぶっ刺すことになるんだぞ。
 
 
そこで、事前にちょっと小耳に挟んだ「ポート」なるなんだかその点滴を回避できる(そんなことはない、刺す場所が違うだけなんだが)救いの手があるという。
ちょっと体に埋めるらしいそのポート。
 
ちょっとだよ、ちっこいやつ。
このときはそう簡単に思っていたので、軽率に先生に、
「ポートっていうのがあると聞いたんですが………」と口にしてみた。
断られそうだな、と。でも一応聞いてみよう、って気持ちだった。
なんとなく、すごく回数こなす場合とか長期の人対象だと。半年ぐらいじゃだめだろうな、と。
 
そしたら、先生結構ノリノリな感じで。
「ポート? 埋めちゃう? いいよ、私も何百と埋めてるし、もうひとり得意な先生いるから。やる?」
と。
簡単にOKが出て、「それなら抗がん剤の前日、あ、入院になるから。一応手術だからね」と。
 
手術………。
入院………。
 
いや、私の保険は入院しか出ないから少しでも資金を出すなら入院。
しかも、抗がん剤も入院希望だったけど、それは断られていたので残念だったはず、それが入院できるじゃないか!と。
 
横にいた旦那は、私が点滴のことで鬱になるのを見かねていたので、ポートでそれが回避できるなら頑張ろう、というスタンス。
お、おう、頑張るよ。頼むよ先生………。
 
ということで、抗がん剤のために、身体にポートなるものを埋めることを決めたのでした。
 
 
さて、これが後々、いや今も引きずりますぜ(予告)
 
↓新しいケア帽子。
ストレッチある布を、筒状にして上をちょっと丸く縫った。
簡単すぎてお安い割に実は一番重宝してる。
ヅラは襟足ウイッグを帽子に直にパッチンどめした、蒸れ的にも優しいものであります。