10/14 和装じたく勉強会 ~ 準備の知識と工夫 | 【ブログ】シュミネ茶道教室(裏千家)~大阪・心斎橋

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心斎橋駅上がってスグの、「シュミネ茶道教室」のブログです。
お稽古日記、行事の記録、茶の湯周りのことの他に、西田宗佳の歳時記や日常なども、生徒の皆さんに読んでもらえるよう徒然書いています。

皆さん、こんにちは! シュミネ茶道教室です。
先日10/14(月・祝)に、「和装じたく勉強会」を開催いたしました。
 
今年は3つの勉強会を開催。
一つ目が、6月の「茶花勉強会(花寄せ)」、
二つ目が、9月の「正午の茶事(炉)勉強会」、
そして最後の三つ目が、今回の「和装じたく勉強会」です。
 
普段の稽古は、私も含めみんな普段着で楽にやっていますが、教室の行事やお茶会等、いざというときは自力で着物のお支度は必要です。その着物が貰い物であろうと、中古であろうと、化繊(かせん=絹ではなくポリエステルの生地)であろうと、そんなことは大したことではなく、お茶席の着物は、TPO(格)と季節にあった物、そして見た目の騒がしさや強い個性を避け、すっきりシンプルに清潔感を大切にします。
 
皆さん、お茶が初心者さんということは、茶の湯の着物じたくも初心者さん。
季節に応じて、(あわせ:10月~5月)、単衣(ひとえ:6月と9月)、(ろ:7月~8月)を着分けることから説明しました。
 
 
 
 
 
↓) 着物に合わせて、長襦袢も変化します。
下は、単衣の時期の長襦袢。夏の絽のように透けた生地ではありませんが、「楊柳(ようりゅう)」と言って、汗ばむ季節でも布が肌にベタっとつかないように縦にシボがあり、着心地がとてもサラリとしています。季節に応じて、仕立てや生地選びも何が適しているのか、ぜひ知っておいてください。
 
 
 
↓) 私(西田)がいつも使っている着付け小物たち。
 
ひも(3-4本) ⇒着崩れしにくい「モス」という素材の紐
ウェストベルト(1本) ⇒腰ひもは伸縮性のあるベルトにすると楽です
伊達締め(2本) ⇒薄手で通気性・伸縮性のあるものがオススメ(ゴムはダメ!)
帯枕 ⇒ウレタン製の枕にガーゼの紐がオススメ。クッションが効いて軽くて良い。
衿芯 ⇒厚みのあるしっかりしたものを。折れないよう丸めて保管。
帯板 ⇒袋帯の時は、二重目の胴(お腹の前)に挟み込ませるため、滑りやすいもの。名古屋帯の時は、ベルト付の帯板を先に装着してから、上から帯を巻く。
 
着付け紐(ひも)は、使ったあとクシャクシャにしておかず、一本ずつきれいに折りたたんでシワを伸ばして管理しましょう。 紐を五角形に折りたたむ「ハチマキだたみ」がお勧めです。
 
 
 
↓) 私の私物ですが、和装下着と補正用品。
綿や晒(サラシ)・ガーゼなど、とにかく汗を吸い取って、通気性に優れている素材が第一。下着を着た後に、体型に合わせて補正をします。女性の場合は体におうとつが多いので、主に衿元、ウェスト、ヒップのへこみを補正して着付けしやすい寸胴に体型下地を作ってから、長襦袢を着ます。
女性の場合、長襦袢の半衿と足袋は必ず遊びのない「白」で、清潔なものを。寄付で足袋を履き替えしない場合は、足袋カバーを履いておきます。
 
 
 
↓) これまた私の私物ですが、お茶会に出かける時のバッグの中身一式。
通称「利休バッグ」と呼ばれる四角い箱型のバッグは、お茶人さんの定番アイテムです。
その中に、風呂敷、替え足袋、数寄屋袋、茶席道具、手拭いは袂(たもと)に一枚と、バッグに一枚、茶席の会員証やペン・手鏡・ティッシュ・ジップロック・防水加工の袋懐紙、いざという時の紐一本とクリップ、等々。
 
 
 
↓) コートの用意もお忘れなく。
右が「道行(みちゆき)コート」、左が「雨コート」。
和装コートは、寒いから羽織るものではなく、外の塵(ちり)を屋内に持ち込まないため、着物を守るためのものです。もちろん真冬は防寒コートとしての役割もありますが、春・夏・秋も通して、季節に応じた薄手の塵除け(ちりよけ)コートというのがあります。 外でしか着ませんので「道中着(どうちゅうぎ)」とも呼ばれます。
一般の方は、フォーマル着物でもそのまま外をウロウロされてる方を多く見かけますが、お茶人さんは基本的には外ではきっちりコートをお召しになってます。
また、雨はまだ降らずとも、降りそうなら雨コートでお出かけください。雨が降っているなら傘の他にも、タオル、ビニール袋、替え足袋、雨草履のご用意を。
 
 
 
↓) みんなで、紐の「ハチマキだたみ」をやってみました。
 
 
 
 
 
↓) 最後に男子お二人の袴をお借りして、袴紐のたたみ方もお稽古。
 
 
 
 
 
 
↓) 参加者の皆さんへのお土産。
女子には刺繍入りの着付け紐。男子には手拭い。
 
 
↓) 真ん中の白と右のピンクの紐は、「源氏香(げんじこう)」の刺繍。左のピンクの紐は「宝尽くし」。
紐一本から持ち物に対して意識を高めていただけるきっかけになれば嬉しいです。
 


人に見られるから自分を美しくするのではなく、見えないところであっても自分の持ち物・人の持ち物関わらず、いつも丁寧に扱って整えておけるその美意識と優しさが、結果その人を美しくしているということ。
和装じたくは慣れない内はハードルが高いこともありますが、経験を重ねてとにかく慣れていくことが一番。お茶をしていれば着物に袖を通す機会も多く、その世界に長く住んでみると段々と着物の好みも変わってきます。
誂えるときは「エイッ!」と清水の舞台から飛び降りる覚悟の買い物になることもありますが、洋服と違って、人生と共に長くお付き合いする衣裳です。最初はあまり好みに走らず、上品でシンプルなものを選びましょう。
 
 
 
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《 シュミネ 茶道教室 》

~大阪・心斎橋~

(裏千家: 西田 宗佳)

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