前編〉7/7 七夕茶会 〜 趣向・室礼の記録 | 【ブログ】シュミネ茶道教室(裏千家)~大阪・心斎橋

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心斎橋駅上がってスグの、「シュミネ茶道教室」のブログです。
お稽古日記、行事の記録、茶の湯周りのことの他に、西田宗佳の歳時記や日常なども、生徒の皆さんに読んでもらえるよう徒然書いています。

皆さん、こんにちは! シュミネ茶道教室です。
今月7月7日(日)・七夕当日に、西田社中 初めての稽古茶会を催しました。
バタバタと多忙が続き、すっかりブログが遅くなってしまいましたが、行事の記録を書き残しておきたいと思います。
 
「前編〉 7/7 七夕茶会 〜 趣向・室礼の記録」
「後編〉 7/7 七夕茶会 ~ 舞台の表と裏・みんなの写真」
…の2つの記事に分けて、たくさんの写真とともに行事レポートさせていただきます。
 
まずこちらの記事では、今回の【趣向と室礼】を、静物のみの記録写真でご紹介させていただきます。
今年は七夕が日曜日ということで、この日を茶会日に選んで、お茶を知らない一般の方にも分かりやすく楽しんでいただける工夫をしました。
 
↓) 「待合床」(笹に短冊)
待合には大きな笹と短冊をご用意し、お越しいただいたお客様に願い事を書いて吊るしていただきました。
お茶人ばかりの茶会なら、道具の取り合わせだけで七夕を演出するところですが、今回は社中のご家族やご友人など、お茶席が初めての一般の方々をお迎えするため、なるべくお子様でも楽しんでもらえる七夕らしさを。
 
 
↓) 待合での会記と箱書
会記は席主T君の力作のお筆。
 
 
↓) 待合に置いた「星座盤」
たまたま100均で見つけたんですが、「あ、これはいいな!」と思い、待合に置きました。
盤で日時を合わせれば、その日の夜空の星がどんな風に見えるか示してくれます。
ちゃんと天の川も描いてあり、七夕の星空に想いを馳せていただくアプローチにはなったかなと。
待合は、本席の趣向に繋がる前座でもあります。
 
 
↓) 私の願い事は、
「稽古中 怒らなくてすみますように (宗佳)」
皆さん、ご協力よろしくお願いいたします。
 
 

↓) さて、本席の床
軸は画賛で、「無事 波の絵」
「無事」というとよく師走の時期に見かける軸ですが、この軸は「波の絵」があるので、ちょうど「名越の祓(なごしのはらえ)」(6/30)の終わった時期、一年の前半と後半の「関」に無病息災を願って掛けるにはいいかなということと、今回は七夕の趣向のため、この波の絵を天の川に見立てて、織姫と彦星が無事逢えますようにとの願いも込めて、半東から説明をさせていただきました。
 
 
↓) 花は「桔梗・クガイソウ・小倉センノウ・河原撫子・矢筈ススキ
花入は「宗全籠(そうぜんかご)」
当初、ちょうど咲いてくれた桃色の木槿(ムクゲ)を自宅から持ってきていたのですが、すぐ萎んでしまい、念のため予備で買っていた桔梗の苗から摘み取って急きょ変更しました。
それ以外は、丹精込めて育てた私のベランダの仲間たちです。
花だけはどうなることかと思っていましたが、何とかいい感じでまとまって良かったです。
 
 
↓) 香合は「糸巻き
織姫のお仕事は「機織り(はたおり)であることから、そのお仕事アイテムの糸巻きは、七夕の趣向には欠かせない定番となっています。
 
 
↓) 点前座の取り合わせ。
棚は大宗匠お好みの「行雲棚(こううんだな)」
水指は「宋胡録(すんころく)」
タイで焼かれていた染付が日本にも渡り、素朴でオリエンタルな雰囲気は、ベトナムからの焼き物「安南(アンナン)」にも通じます。
棗は「三光棗
星・月・日の3つの光を携えた、大宗匠お好みの棗。外からは蓋から胴にかけて北斗七星を思わせる星と、蓋を開けたら現れる立ち上がりの三日月の蒔絵、そして蓋裏は内金の塗りで表した丸い太陽。
 
道具はどれもなるべく色を押さえてすっきりさせ、ミニマルな取り合わせにしました。
 
 
↓) 蓋置は義山(ギヤマン)で「薩摩切子
点前の最後、棚に荘った(かざった)時に、この小さなガラスの蓋置だけがキラリと藍が際立ち、お客様からもお褒めの言葉を頂きました。他の道具を抑えておいてよかったです。
 
 
↓) 本席には、おみ足の悪い方のために椅子席もご用意しました。
 

↓) 皆さんお楽しみのお菓子。
一般の方には一番ダイレクトに響く要素なので、なるべく喜んでいただけるものを。
主菓子はこの時期好まれる涼し気な葛(くず)で、銘を「逢瀬(おうせ)」。
青い餡に白とピンクで天の川を配し、葛の表面に金粉で二つの星(織姫と彦星)を見立てています。
いつもお世話になっている谷町の末廣屋さんに無理を言って作っていただきました。
干菓子は「星と糸巻き」。
星は琥珀(寒天)で、五色の糸巻きは和三盆。四天王寺の河藤製です。
 
 
ストーリーと季節のある菓子、それを亭主心入れの道具と空間で。
難しい事は分からなくても、この日の「美味しい」が皆さんの思い出に残っていただけるなら、こんな嬉しいことはありません。
 
 
↓) 茶会後の笹
この日ご縁のあった皆さんの願い事がたくさん吊られ、おかげさまで笹も色とりどりの短冊で賑やかに仕上がりました。
変化してゆく待合床というのも、面白いものです。
 
 
このあとは人間も登場(^-^)、 …に続きます!

 
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《 シュミネ 茶道教室 》

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(裏千家: 西田 宗佳)

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