前編 【8/27-28 京都の旅:その① 「祇園の夜遊び」】 に続き、京都の旅・後編です。
祇園の夜遊びから一夜明け(数時間経っただけ)、京都2日目は、大徳寺の利休忌へ。
毎月28日は利休居士の月命日ということで、ここ大徳寺の「聚光院」にて三千家交代で法要を執り行っています。
裏千家の当番は、2月・5月・8月・11月。門下としてお参りするなら、なんとかこの当番月の28日に来たいと思いながらなかなか実行できず、何年も経ってしまいました。
というのも、早い番号札を頂くためには整理券が必要で、これが朝7時頃から配り始められるということで、着物を着て大阪から間に合うように電車で来るというのは、なかなかハードルが高かったんです。
今回たまたま裏千家(今日庵)の当番月の利休忌前日の夜に京都に泊まる機会に恵まれたので、やっとこさ来れました。
ホテルからタクシーで向かい、朝6:35に大徳寺に到着。
↓)聚光院の門前に到着。
絶対一番乗りだと思ったけど、すでに男性がお待ちになられていました。
恐る恐るお声をかけて、どうすればいいか教えてもらいました。
お供え(三千円以上)を封筒に入れて名前を書いて準備すること、それと引き換えに整理券をもらうことなどご教授いただき、聞いてみると、大阪北支部のK先生というお方でした。
見た目怖そうだけどとても親切な方だし、同じ大阪のお方だし、「よし、今日はこの先生にくっついて行こ」と、相手のご迷惑を顧みず勝手に決める。
無事早い整理券をもらった後、K先生についてお隣の「総見院」へ。
ここで、法要が始まるまでの間、すでに釜がかかっているとのことで、一席目に入れることに。
K先生はお正客に上がられたので、さすがにそれについて座ることはできず、下座の離れたとこでお相伴させていただきました。
茶席のあと、スタスタ行ってしまうK先生について、今度はまた聚光院に戻り、利休居士と今日庵ご宗家のお墓詣りをさせていただきました。ずっと来たいと思っていた所にやっと来ました。
↓)聚光院の方丈に通され、法要が始まるのを待ちます。
お家元はじめ、ご宗家一同お越しになり、10時前に法要が始まりました。
そのあと続いて、「今日庵席」(業躰さんたちがお茶を接待してくれる)があり、一席目は番号札25番までの券を持ってる人が入れるとのこと。一席目はお家元も入られるので、みんな入りたい!
狭い茶室なので、手を伸ばせばすぐ届きそうな距離で坐忘斎お家元の楽しいお話を聞きながら、お茶を頂きました。とっても優しいお声で物腰柔らかく、連客皆さんを隅から隅まで気遣うそのお姿にちょっと感動。よかったー、早い整理券番号取った甲斐がありました(涙)
早起き(っていうか寝てないけど)は三文の得。
↑)聚光院を後にするとき、K先生が「写真撮ったげる」と言ってくださって、恐縮しながら記念の一枚。
この幕にもある独楽紋は千家の紋であり、三千家でそれぞれ微妙にデザインが違うそうです。
余談ですが、実は私、長いこと裏千家のお茶をしていながら、肝心の今日庵には行ったことありませんでした。(なかなか機会がなくて…)
そしたらなんと、K先生が「じゃあ行こう」と言って車で連れて行ってくれ、ここでもまた記念撮影(笑)
↓)いつかいつかと思っていた裏千家の「兜門」(かぶともん)に、思いもかけずひょっこり来れてしまいました(^▽^;)
この日は観光客だけど、いつかこの門を茶人としてくぐれる日が来ますように。旅先でのご縁が、独り弾丸でやってきた私の一日を貴重な経験に変えてくださり、先生から同じ門下としてのアドバイスもたくさん頂いて、このご恩に報いるためにもしっかり精進していこうと、心新たにしました。
この後、一旦自宅(東大阪)へ帰り、心配だった愛猫ブリと再会(おおげさ)。
シャワーを浴びて疲れMAXの中、15時から自分のお茶の稽古。さらに夕方からうちの教室の勉強会と、夜までハードスケジュール。
お茶は体育会系なのだ。
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《 シュミネ 茶道教室 》
~大阪・心斎橋~
(裏千家: 西田 宗佳)
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