その夜、私はママのお言葉に甘えて、

東京の街へ出てきていた。



そして、待ち合わせの居酒屋へ向かった。



信じられない程の人間がいると、

帰ってくる度に思う。



だからこそ、結婚するという事は、

すごいなぁと、つくづく思わされる。



「愛ちゃん!」



居酒屋が見えた途端、手を振る女性が私の名前を呼んでいる。



「あき~お待たせ!ごめんね、待ったよね?」



それもそのはず、私から時間指定をしたにも関わらず、

30分近く遅刻していた。



「どうせショーウィンドウに見とれてたんやろ?」



「あ、やっぱり分かる?」



「当たり前やん。

さ、はよ中入ろ!」



「うん、私早くビール飲みたいよ!」



あきは、私よりも年上で、32歳である。



でも、見た目でそれが分かる人は少ない。



モデルのようなスラっとした体系に、可愛い顔、

しゃべればおっとりで、相当モテる。



あきは、私のただ一人の、親友だった。



学生時代、グレた私に、普通に接してくれたのはあきだけだったし、

どんな事でもちゃんと話を聞いてくれた。



だから私も、あきには何でも話した。



結婚をする時も、あきが最後に一押ししてくれて、

結婚に踏み切ったくらいだった。



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「真奈!!」



私の怒鳴り声に、ビクっとし、立ち止まる真奈。



「お家で走り回らないの!」



「・・・めんちゃい。」



真奈は、ごめんなさいと言っているらしいが、

どうもごめんなさいは上手くならない。



「あなたの方が元気じゃないの?」



「あ、ママ。

ごめんね、起こしちゃった?」



「ママはいつも早起きよ。」



確かに、よく見たら相変わらずの薄い化粧も済んで、

髪もセットしてある。



「愛ちゃん、今日ママ仕事休みだから、

遊びに行ってらっしゃい。

ママが二人、見ててあげるから。

真奈ちゃん、おばあちゃんとお留守番できるよね?」



「出来るー!」



意味が分かってるのか分かってないのかはさておき、

飛び跳ねて返事する真奈。



「いいの?」



「主婦だってたまには羽を伸ばさないと駄目よ。

遠慮しず行ってらっしゃい。」



「分かった、ありがとうママ。

真奈、ちゃんとおじいちゃんとおばあちゃんの

言うこと聞かなきゃ駄目だよ?」



「言う事聞くー!」



・・・何でこの人、こんなに朝から元気なんだろう・・・。



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おぉ!



忘れていた!



正人の事!!



すっかり頭から消えていた。



コンビニで思い出した。



コンビニってすごいなぁ。



24時間、年中無休でやってるし、

正人は仕事休みにならないのかな。



いや、社員だし、その辺はちゃんと休むんだろうなぁ。



いや、でもバイト捕まりにくいかもだし、

そうなったらやっぱり仕事になるのかなぁ。



とりあえずメール送っておこうかな。



私は、正人に、

年始まで帰省してるよ。

正人はお仕事?



とメールを送った。



しかし、その日はそのまま返信が来なかった。



また夜勤やってるのかな。



パパが買ってきてくれたアイスを食べて、

加奈と真奈と同じお布団で眠りについた。



朝になると、まだ六時にもなっていないのに、

真奈が家中を走り回っていた。



加奈はまだまだ夢の中みたいだっていうのに、

このコは一体、誰に似たんだか・・・。



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その夜、私は早い時間からお酒を飲み、

久しぶりの家族との夕飯を楽しんだ。



私の酒好きはママの影響かもしれない。



ママは、とてつもなくお酒に強く、

仕事後も毎晩、一人でも飲みにも行くほどだった。



ママとは友達のような感覚で、

まるで居酒屋にいるかのように盛り上がった。



加奈と真奈はぐっすり眠ったままだった。



よほど長距離運転が疲れたのだろうか。



ふと時計に目をやると、10時を過ぎていた。



ママはソファーでうたた寝してしまい、

パパはベランダでタバコを吸っている。



ったく、片付け出来なくなるまで飲まなくてもいいのに、

何て思いつつ、私はテーブルを片付け始めた。



きっと、ママも嬉しかったのかな、

そんな風にも思えた。



ママもパパと同じで仕事に明け暮れる日々を送っていたせいか、

友達が多くは無かった。



ショッピングや食事も、私と行く事が多かった。



私が実家を出てからは、一人でいる時間は多くなり、

しばらくは抜け殻のように元気がなかったと、

パパから聞いた事がある。



実家に帰ってきた初日はいつもの事だけど、

興奮はなかなか冷めず、かなり飲んだにも関わらず、

意識ははっきりしているし、眠気もさらさら無い。



「愛ちゃん。」



「ん?どうしたの、パパ。」



「ちょっと、コンビニ行って来る。

アイスが食べたくてしょうがない。」



「あ、うん。

わかった、気をつけてね。

私のも忘れないでね。」



「はいはい。」



そう笑って、パパは出かけた。



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「あーそっか、そうだよね。」



パパは、昔から仕事人間だった。



公務員をしていたのだが、

とにかく仕事が好きで好きで仕方ない人だった。



はっきり言って、公務員とは思えないような生活だったのを、

よく覚えている。



何で日曜日なのに、小学校のイベントに来れないんだ?

と子供の頃に思っていた。



しかし、パパはすでに定年退職をしている。



その莫大な退職金で、今のこのマンションを一括で購入し、

今はママだけ働いている。



ママは教員をしている。



教員とは思えない面が多々あるんだけど・・・。



つまり、仕事がなくなったパパは、

自分の趣味というものがなくなってしまった。



何をして楽しめばいいかすら、分からないといった所だ。



「一日、何をしてるの?パパ。」



「何にも。

ただ、最近はパソコンを使って何か出来ないか探してるよ。」



「えーっ、すごいじゃん!」



「まだパソコン操作の勉強中の段階だよ。」



「でもすごいよ!パパは長生きするよーきっと。」



「ママより先に死んだら怒られちゃうからな。」



「そだねーあははは。」



あー、やっぱりパパもママも話してると落ち着く。



こんなにも気持ちが素直になるなんて。



何の気を遣う事もない。



こんなんなら、毎日実家にいたい。



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